ラジコンヘリ購入ガイド(2012年5月版)_1

これからラジコンヘリを始めてみようと思っている方々を対象に、独善的ヘリ購入ガイド(2012年5月版)を書いてみます。分量があるので数回に分けます。当然、入門者&ビギナー向けの内容になります。
もちろん、ベテランの方々からのコメントは大歓迎です。私自身まだまだ初心者レベルなので知らないことや間違って理解してることも多いと思いますので、気づいたことがあればどうぞご自由に書き込んで下さい。(^^ゞ


1. はじめに

・ラジコンヘリは「大量の時間」と「ほどほどのお金」を消費します。

どんなホビー(趣味)でも「時間」と「お金」はかかります。ですから勉強や仕事が忙しくて「時間」のない方は、「時間消費型の趣味」を両立させることはむずかしいのではないでしょうか。比較的時間を消費しない趣味もあります。例えばコレクション。ミニカーや骨董品の収集などですが、これは「時間」よりもむしろ「お金」を使うので、私は「金銭消費型の趣味」と呼んでいます。

ラジコンヘリコプターはかつて「時間消費型」かつ「金銭消費型」のホビーでしたが、ほんの1年ほど前に「低価格で壊れにくいマイクロヘリコプター」が出現したことにより、やり方によっては、お金持ちでなくても楽しめる普通の趣味の1つになりました。
それでも、本格的に始める場合には「マイクロヘリコプター」と「送信機」、「パソコン」、「フライトシミュレーター」が最低限必要だと思います。

一方で「ラジコンヘリは趣味の王様」とも言われるように、その奥行きは深く難易度も高いので、一定のレベルに達するには年単位の時間は覚悟する必要があります。飽きっぽい性格の人は途中で挫折する可能性が高いとも言えます。
前述のように「時間消費型の趣味」ですから、多忙で時間のない方は「ホビーラジコンヘリ」には向かないかも知れません。しかし諦めないで下さい。「時間がないけど、飽きっぽいけど、それでもヘリを飛ばしてみたい」という方には、次回お話する「トイラジコン」という選択枝が残されています。(^^)


・マイクロヘリから始めましょう。

諸先輩方からは、ラジコンヘリを始めるなら最初は30エンジン機がよいとか、いや電動450クラスが良いという意見を聞かれると思います。しかし本当にそうでしょうか。
私の過去記事「マイクロヘリは大人気。」をお読みになっていない方は、ぜひ下のリンクからお読みになってください。

マイクロヘリは大人気。
http://tiger22618.blog104.fc2.com/blog-entry-727.html

今、ラジコンヘリの世界で一番ホットなのは電動のマイクロヘリです。
入門者用の新型機も続々と登場しています。したがって何も考える必要はありません。マイクロヘリでラジコンに入門しましょう。

ただし、ご注意願いたいことがいくつかあります。まず今の日本には残念ながらマイクロヘリを製造する企業が存在しないということです。エンジンおよび大型電動ラジコンヘリコプターには日本製が存在しますが、マイクロヘリにはありません。
日本勢が今なお圧倒的に強いのは送受信機の分野ですが、これも2.4Gヘルツの時代になり各社間の互換性が失われて以来、マイクロヘリ市場では中国が大幅にシェアを伸ばしています。
私には、日本のラジコン産業が衰退しつつあるように見えます。経済のグローバル化により日本でのモノ作りは不可能になってきています。ラジコン産業も同じです。

また、従来からの国内ラジコンショップの主な取扱品は、上記の大型製品が中心になっています。当然その価格は高く、これらの高価格ヘリで入門すると、ラジコンヘリは「金銭消費型」ホビーの時代に逆戻りすることになります。
もちろん国内にもマイクロヘリ中心に取り扱っているショップもありますので、購入する時は価格と信用の情報を集め、評判の良い所から買われると良いでしょう。おそらく通販での購入が多くなると思います。

ところで、マイクロヘリの世界3大メーカーは中国企業が2つとアメリカ企業が1つです。したがって、マニュアルや製品情報は主に英語になります。また、マイクロヘリやパーツを価格の安い海外から直接購入しようとすれば中学程度の英語力は必要になります。
日本にこれらの企業の代理店が存在する場合、そちらから購入すれば日本語のマニュアルが付属していますので、多少価格が高くなりますが英語が苦手な方も国内で購入することができます。


・ラジコンは「バーチャル」と「リアル」を繋ぐ架け橋。

これはゲーム世代の方々に特に申し上げたいことです。私は子供の頃からメカ好きで飛行機好き。飛行機操縦の世界へはパソコンの「フライトシミュレーター」から入りました。「フライトシミュレーター」は完全にバーチャルの世界、テレビゲームの世界です。フライトシムにはヘリコプターもありましたが、操縦の難易度が高いので避けていました。バーチャルの世界で飛行機を操縦するのも楽しいのですが、やはり本物を飛ばしてみたくなります。

自動車ぐらいなら免許を取るのも所有するのも簡単ですが、本物の飛行機やヘリを飛ばそうとするとこれはなかなか大変。人生の進路や職業選択にまで影響してきます。
で、普通のサラリーマンとして働きながら趣味でやれるものはないかと考えました。そこでラジコンが登場します。

ラジコンではコントローラーや送信機によりヘリや飛行機を飛ばします。この操縦系統はテレビゲームと全く同じです。違うのは機体がテレビ画面やディスプレイの中の「バーチャル世界」にあるのではなく、「リアル世界」に存在することです。墜落すれば壊れますし、高性能パーツでアップグレードしたり独自の改造をする楽しみもあります。
操縦はバーチャルですがヘリコプターはリアル。しかし、ゲームで飽き足らなくなったらこの「半リアル」の世界に進むしかない、と私は思いました。如何でしょうか。


・ラジコンヘリには「飛ばす場所」が必要です。

数年前にウルトラマイクロヘリが登場したことにより、「場所」は大きな問題ではなくなりました。ウルトラマイクロヘリというのは、全長が約20㎝以下で大人の手のひらに載り、狭い場所で飛ばすことができるヘリコプターのことです。これなら家の中でも手軽に飛ばすことができます。

とはいえ、本格的に飛ばそうとすると室内でも体育館程度の広さは必要ですから、やはり近くに飛ばす場所は必要です。たとえば公園や運動場、空き地、河川敷などですが、残念ながらこれらの場所が「ラジコン禁止」になっていることがありますので、事前によく調べておいた方が良いでしょう。

ラジコンクラブという手もあります。場所と同時に仲間も手に入ります。しかし、旧来のラジコンクラブの場合、前述のように昔ながらの大型でお金のかかるヘリコプターが中心になっていることがあります。マイクロヘリの場合は、室内ヘリや室内飛行機のクラブを探された方が良いかもしれません。


・空を飛ぶものは、たとえオモチャでも危険です。

室内でも室外でも、周りに人や動物がいないことを確認して飛ばしましょう。特に入門者は私を含め操縦がヘタですから、最初は頻繁にヘリコプターを衝突させたり落としたりします。
100クラスのマイクロヘリといっても、プラスチック製の固いローターが毎分2000~4000回転していますから、これが目や皮膚に直接当たったら危険です。重量も40~50グラムはありますから、高速で飛んでいる場合の運動エネルギーはバカにできません。室内の壁や家具も傷つきます。常に安全第一を心がけましょう。

次回に続きます。



ラジコンヘリ購入ガイド(2012年5月版)_2

2. 入門者が最初に購入するヘリコプター

今日の記事は「ラジコンヘリに興味はあるが、これまで触ったことがない」という、本当の初心者向けです。(^^)

・ラジコンヘリは奥が深く難易度が高いホビー。

ラジコンヘリは「途中で挫折する可能性の高い趣味」の1つだと思います。その理由は、難易度が高いということに尽きます。

同じラジコンでも戦車を走らせるのはとても簡単です。車もただ走らせるだけならそれほどむずかしくはありません。しかし、スピード競争となると大変になります。とはいえ、これらはいずれも2次元の平面上を移動するだけです。

ところが、飛行機やヘリコプターとなると3次元の空間を高速で飛びますから、途端にむずかしくなります。戦車や車は送信機から手を離せばその場で止まりますが、ヘリコプターは一部の入門機を除いて、手を離せばコントロールを失い墜落することになります。空中にある限りは送信機から手を離すことが出来ないのです。
じゃあ、着陸させればいいではないかとなりますが、これがまたなかなかむずかしいから困ります。ひたすら練習あるのみです。ですから時間がかかるのです。


・いつでも撤退できる体制で。

リアル世界でもパイロットになるのは大変です。努力だけではなれないと言われています。才能と言ってしまえばお終いですが、羽のない人間にとって空を飛ぶというのはそれだけ特殊で困難な世界なのでしょう。
自分にヘリコプターを飛ばす才能があるかどうかは、やってみないとわかりません。ですから、ラジコンヘリに興味を持ったら、まずはやってみることをオススメいたします。

たとえば私の場合、2010年秋頃から始めましたが練習嫌いなせいもあり、ちっとも上手くなりません。おそらく反射神経や平衡感覚で適性に欠ける部分もあるのでしょう。ただ、好きだから続いています。そう、「好き」というのも大切な適性の1つです。

ですから、最初からラジコンへリに多額の投資をすることは止めた方が良いと思います。私の場合、興味本位に余計でムダな投資をやり過ぎだと反省しています。その反省を込めてこれを書いています。
まず、ちょっとやってみる。「楽しい、もっとやりたい」と思えたら、1つ先へ進みましょう。
「う~ん、ちょっと違うかも」と感じたら、他のホビーに移れば良いと思います。世の中には他に楽しいことがいっぱいありますから。


・トイヘリから始めましょう。

で、「ちょっとやってみる」時には、安くて飛ばしやすく、安全で壊れにくい、トイヘリ(おもちゃのヘリ)をオススメいたします。これらはほとんどが中国製になります。テレビのリモコンと同じ赤外線でコントロールします。ですから室内専用機となります。昼間の太陽の下では飛ばせません。太陽が強烈な赤外線を発するので、コントロール不能となるからです。

「時間がないけど、飽きっぽいけど、それでもヘリを飛ばしてみたい」という方にもオススメいたします。予算の上限は4000~5000円までです。(^^)

トイヘリの主流は3チャンネルです。ラジコンの自動車は、①前進後進、②右折左折 の2チャンネルです。3チャンネルというのは、これに ③上昇下降 が加わったものです。
少数ですが、4チャンネルのトイヘリもあります。4チャンネル目は ④左右への横移動 です。当然、3チャンネルよりむずかしくなりますので、最初の機体としては選択しない方が良いと思います。


・トイヘリの推奨ヘリコプターは SYMA S107G

世の中には多数のトイヘリがありますので、この機体が最も優れているかどうかはわかりません。しかし私が実際に調査し購入して飛ばした機体の中では、これが現時点でナンバー・ワンのヘリです。

120509_1 SYMA S107G


SYMA S107G はコアキシャル・ヘリコプター(Coaxial Helicopter)です。Tiger22 は、入門機はコアキシャル(同軸反転)の3チャンネルでなければならないと信じています。そしてこれは文句なしに素晴らしい同軸反転ヘリコプターです。対象年齢は中国基準で14歳以上となっています。最初に買うトイヘリはこれしかありません。騙されたと思って買って下さい、ただし自己責任で。(^^ゞ

アメリカのラジコン掲示板 RC Gruops.com の"Coaxial Helicopters"ジャンルで圧倒的に人気の高いヘリコプターです。下の"Syma s107 Helicopter"の右端の"Replies"と"Views"の数字をご自身の目でご確認下さい。

Coaxial Helicopters
http://www.rcgroups.com/coaxial-helicopters-200/

コアキシャル・ヘリコプターの中の第1位です。赤外線ヘリの中の1位ではないですよ、電波操縦を含めた全ホビーラジコンの中で、このトイヘリが第1位の人気です。

ところがどうしたことか、S107G は日本でほとんど無名なので、普通のオモチャ屋さんには置いてないでしょう。インターネットで検索して、通販で購入して下さい。さすがに amazon では販売しています。
あまりにも有名なブランド品のヘリなので、ニセモノも多いですから気をつけましょう。買う前に必ず私のブログの「入門用トイヘリ - SYMA S107G」カテゴリの記事に目を通して下さい。

国内で買っても結構ですが、円高のタイミングに中国から購入すれば、送料込みで2000円前後で買えるでしょう。予算に余裕のある方は2機まとめて買うという手もあります。2機買う理由は次のとおりです。

①バッテリー内蔵で充電に小一時間かかります。5分飛ばして1時間おあずけ。これはチト辛いですよね。私には待てません。

②頑丈な機体ではありますが、慣れない操作で壊す可能性がないとも言えません。また、2機あればご家族といっしょに楽しむこともできます。このホビーを始めるについては、ご家族の理解を得ることも大切ですから。

ところで、ヘリはコントローラーの左右2本のスティック(棒)を動かして操縦します。左右にどの操作機能を割り振るかにより、モード1~モード4までの種類があります。
日本の標準はモード1で、欧米ではモード2です。トイヘリは全てが海外製なので、ほとんどがモード2となっています。 日本やオーストラリア・イギリスの標準はモード1で、アメリカ・カナダでは圧倒的にモード2です。全世界的にはモード2が優勢のように思います。トイヘリは全てが海外製なので、ほとんどがモード2となっています。
下の図が S107G のコントローラー(モード2)の機能説明です。

120509_2 モード2


・SYMA S107G を飛ばしましょう。

さて、無事購入できましたら、毎日楽しく飛ばして下さい。コントローラーの操作は上図のとおりです。

バッテリーについて1つだけご注意があります。この機体には3.7V 150mAh Li-Poly(リチウムポリマー)が内蔵されています。小さくてパワーがあるので、ラジコンヘリのバッテリーは今やすべてがLi-Po(リポ)バッテリーになっています。

しかし、これは過放電に極めて弱く、バッテリーの限界まで使うと簡単にダメになってしまいます。バッテリーを長く使うために飛行時間は5分程度にしましょう。100円ショップで売っているタイマーを使うと便利です。
S107G はすばらしいことに、低電圧オートカットオフの機能を持っていますので、6~7分でバッテリーが完全にダメになる前にモーターが自動停止し、バッテリーの死亡を防いでくれます。ですからあまり神経質になる必要はありませんが、この機能を過信するのはやめましょう。

飛行を終えてすぐに充電するのも良くないです。飛行直後はバッテリーが熱を持っていますので、10分~15分くらい時間をおいてから充電を始めて下さい。そうすればバッテリーを長持ちさせることができるでしょう。

それさえ注意すれば、S107G の飛ばし方は適当で結構です。「おもちゃ」ですから好きなように飛ばして下さい。あなたはきっと、ラジコンヘリコプターの世界にハマってしまうでしょう。そして、早くも次のホビーヘリが欲しくなること請け合いです。(*^O^*)

次回に続きます。



ラジコンヘリ購入ガイド(2012年5月版)_3

3. マイクロヘリの、世界3大メーカーについて

購入した1機目のヘリは子供からお年寄りまで誰でも簡単に飛ばせる「オモチャの赤外線コントロール・ヘリコプター」の名機 S107G でした。
えっ、簡単すぎで面白くないので、次のヘリコプターに早くステップアップしたいって?

まあまあ、そう焦らないで。その前に世界にはどんなマイクロヘリコプターの会社があるのかお話しましょう。マイクロヘリコプターの世界3大ブランドはコレです。

1. Blade(ブレード)

Blade ブランドのヘリコプターを販売しているのは、アメリカの Horizon Hobby(ホライゾンホビー)です。URLは以下のとおりです。

Horizon Hobby
http://www.horizonhobby.com/

Horizon Hobby の創業は1985年ですが、2006年にはラジコン大好きな700人以上の従業員によって所有される「従業員持株会社」となりました。英独仏および中国上海にも拠点を構えています。
ラジコン製品は、E-flite、HobbyZone、Blade 等のブランド名で販売されていますが、ヘリコプターは Blade ブランドです。バッテリーや一部のパーツは E-flite となっています。ややこしいですね。

この会社の製品には、Spektrum(スペクトラム)の送受信機が使われています。2.4GHz送受信機は DSM2/DSMX 方式です。Spektrum は日本での販売を行っていませんが、JRPROPO(日本遠隔制御)さんが DSM2 方式の製品をほんのわずか販売しています。

Spektrum
http://www.spektrumrc.com/

JRPROPO
http://www.jrpropo.co.jp/jpn/

日本にもRCデポとかイーグルホビーとかの Horizon Hobby 代理店がありますが、私は良く知りません。ヘリコプターではJRPROPO(日本遠隔制御)さんが細々と、Blade mSR と Blade mSR X の輸入販売を行っています。


2. Walkera(ワルケラ)

广州市华科尔科技有限公司。Walkera は中国を代表する空物ラジコンメーカーです。中国本土の広州市(珠江デルタの中心地)に1000名の従業員が働く広大な庭園工場を持っています。

Walkera
http://www.walkera.com/en1/?la=en

製品のブランド名も Walkera です。研究開発のスピードが早く次々と新製品を発表しますが、未完成の製品でもかまわず販売してしまうので「市場で販売実験をしている」と悪口を言う人もいます。したがって私は、ワルケラの新製品には飛びつかずしばらく様子を見て評判を確かめてから買うようにしています。
対する Blade も製品の製造は下請けの中国企業なので同じ問題を抱えています。特に最近の mCP X や mSR X では発売後に問題が明らかになるということがありました。どこの製品にせよ、マイクロヘリの新製品を発売直後に購入するのは人柱覚悟でないとやれません。(^^ゞ

中国企業らしく世界一へのこだわりが強いようです。数年前に世界最少の可変ピッチ・マイクロヘリ Walkera 4G3 を発売し世界に衝撃を与えました。その後も記録を更新しつづけ、現在の世界最小可変ピッチ・マイクロヘリもワルケラの Mini CP です。

ワルケラのヘリコプターは、昨年秋に発売された Genius CP 以後、一気にその品質と信頼性が向上しました。ですから Genius の前に発売されたワルケラ製品は買うべきではないと思います。

送受信機もワルケラが独自に開発した製品です。Genius CP の発売に合わせて 2.4GHzの Devention シリーズを新発売しましたが、これらは従来のWKシリーズ送受信機と互換性がなく世界的にユーザーの不評を買いました。特にヨーロッパでは代理店が猛反発しワルケラがヨーロッパから追い出される事態を招きました。
しかし、この新型送受信機はテレメトリー機能を採用した革新的なもので、使用者が増えるにつれて世界中で高い評価を獲得しつつあるようです。

ワルケラの代理店は、アメリカ、台湾、韓国、タイ、チェコ、ロシア、日本にあります。上述の理由で西ヨーロッパが空白になっていますが、果たしてヨーロッパへの再上陸はかなうのでしょうか。
なお、日本の代理店は北海道の AIRSTAGE(エアステージ)さんです。電波法をクリアした送受信機やテレメトリーヘリコプターは、エアステージさんで購入できます。

AIRSTAGE
http://www.rc-airstage.com/default.php?osCsid=sn9144s66uorlsu79ofoaau1t4


3. Nine Eagles(ナインイーグル)

マイクロヘリ界の2大巨頭はホライゾンホビーとワルケラですが、3番目はおそらく中国・上海のナインイーグルでしょう。中国語の名称は上海九鹰电子有限公司です。

Nine Eagles
http://www.nineeagle.com/

会社設立以来20年を経過した中国ラジコン界の老舗企業ですが、おもちゃのラジコンメーカーとしてのイメージが強くて、ホビーヘリに関しては上位の2社から一周遅れの印象があります。

ナインイーグルの主要市場はワルケラが撤退した後の西ヨーロッパおよび東ヨーロッパと、アメリカおよび東南アジア各国、そして日本です。ワールドワイドな代理店網を持っているので知名度は高く、日本では1番有名なマイクロヘリの会社ではないでしょうか。
ヘリの主力製品は Solo Pro シリーズですが、各国の代理店ごとに勝手な名称がつけられていて混乱の元となっています。

日本の代理店はハイテックマルチプレックスジャパンさんですが、本家の Solo Pro シリーズが Solo Maxx と Solo Pro ブランドに二分されていて極めてわかりづらい印象があります。たとえば、今注目の Solo Pro 125 ヘリコプターは、日本では Solo Maxx Revolution と呼ばれています。

ハイテックマルチプレックスジャパン
http://www.hitecrcd.co.jp/index.htm

ナインイーグルの欠点その1は、独自技術に弱く他社製品の物まね疑惑があることです。同社最新の Solo Pro 180 3D や Solo Pro 125/Solo Maxx Revolution は、いずれもワルケラのコピーと言われています。ワルケラの最新型はこれらコピー機よりさらに新しい V120D02S と Mini CP で、いずれも旧型より飛ばしやすく壊れにくくなっています。だからナインイーグルは一周遅れなのです。(^^ゞ
しかし、われわれ消費者としては何も最新技術にばかり拘ることはありません。ナインイーグルは熟成された技術の飛ばし易いヘリも発売していますので、しっかり情報を集めてよいものを購入しましょう。

ナインイーグルの欠点その2は、送受信機にあります。つい最近までヘリコプターと送信機がセットで売られていました。ヘリコプターを買うと自動的に送信機がついてくるのです。つまり、機体の数と同じだけ送信機が必要だったのです。しかも、その送信機間の互換性もお粗末なものでした。
さらにはブレードやワルケラのようにホビー用の本格的なコンピューター送信機を持っていません。これはホビーヘリメーカーとしては最大の弱点となります。

ところが、ここに来て新しい動きがあります。なんと、フタバ(Futaba)の S-FHSS 送信機で飛ばせる Solo Pro 125 ヘリコプターが発売されるというのです。
またこの Solo Pro 125/Solo Maxx Revolution は、6月には AURORA9 送信機でも飛ばせるようになります。
今後このような動きが広がれば、ナインイーグルは大化けするかもしれません。これからの展開に注目して行きましょう。

Futaba
http://www.rc.futaba.co.jp/index.html

なお、ナインイーグルにも良い点があります。それはハイテックマルチプレックスジャパン(長すぎ、なんとかして。)さんで販売されている商品はすべて、日本の電波法をクリアした合法品だということです。これは強いです。だから、世田谷ベースの所さんは、ナインイーグルのヘリなのでしょう。(^^ゞ

次回に続きます。



ラジコンヘリ購入ガイド(2012年5月版)_4

4. KKDDMMさんへの質問と、KKDDMMさんからの回答

トイヘリの SYMA S107G からステップアップするにあたり、どのマイクロヘリが良いか。いろいろな選択枝が考えられます。条件が複雑すぎてなかなか答えがまとまりません。
そもそも対象となるマイクロヘリの数が多すぎて、私自身が触ったこともないヘリばかりです。知らないものの中から選択することは不可能です。

そこで「オイラのブログ(WALKERAと改造が好きなの)」のKKDDMMさんのお力を借りることにしました。KKDDMMさんはヘリコプターの本場、中国にお住まいで、100機前後のマイクロヘリを購入し飛ばし改造されています。この人しかいません。(^^)

そこでさっそく質問をしました。
以下は2012年5月11日にKKDDMMさんのブログに書き込んだ私のコメントです。

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オススメFP機を教えて下さい。

「どうも、Tiger22です。(^^ゞ
これは公開質問メールです。

私のブログで「ラジコンヘリ購入ガイド」を始めたのですが、初心者がSYMA S107Gの次に買う4ch固定ピッチは何が良いでしょうか。安くて飛ばしやすいフライバー付が良いと思うのですが。
経験豊富なKKDDMMさんのご意見をぜひお聞きかせ下さい。バー付とバーなしのそれぞれ1機づつお願いします。ご回答の機種名は私のブログで公開させていただく予定です。

Blade mSRは生産中止。本当はV911と行きたいところですが日本ではダメ。となると九鷹しか残りませんが私はコレ飛ばしたことがありません。

回答をKKDDMMさんのブログで詳細な記事にしていただければ、それが1番ありがたいです。その場合、私のブログには結論だけ書いてそちらにリンクさせていただきます。
ご多忙中恐縮ですが、よろしくお願い申し上げます。m(_ _)m」

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そして、早くも翌5月11日と12日の2回にわたって、KKDDMMさんが回答をご自身のブログで公開されました。あまりにも回答が早かったので私の方の準備ができていません。やむを得ず、直接リンクを貼らせいただくことにしました。


公開質問メールへの回答の前にチト整理を~(いったい何機?)
http://plaza.rakuten.co.jp/ringmaker/diary/201205110000/

初心者へのオススメの同軸4CH機、とその次に買うべき~(私感)
http://plaza.rakuten.co.jp/ringmaker/diary/201205120000/


なお、私の方の意見は後日あらためて再整理してご報告申し上げたいと思いますが、結論的にはKKDDMMさんと同じ選択になると思います。

KKDDMMさん、ありがとうございました。m(_ _)m



ラジコンヘリ購入ガイド(2012年5月版)_5

5. ホビーラジコンヘリコプターの種類

ここからは大人の趣味である本格的ラジコンヘリについてお話します。トイヘリのことは忘れて下さい。最初にラジコンヘリコプターの種類について整理しておきましょう。

・シングルローター、ツインローター、マルチローター

まずはメインローター(主翼)の数によって、シングルローター、ツインローター、マルチローターに分かれます。メインローターはわかりますね、ヘリの上でぐるぐる回転しているアレです。

シングルローターが最も一般的な型式で、メインローターを1組だけ装備するヘリのことをいいます。(通常はローター2枚で1組ですが3枚以上のヘリもあります。)
メインローターは時計回りまたは反時計回りに回転します。回転方向が1方向なので反作用(反トルク)でそのままですと機体が回転します。そこでこの反トルクを打ち消し機体の回転を止めるために、尾部に小さなローターが使われます。これをテールローターと呼びます。

ツインローターではメインローターが2組使用されます。これにはコアキシャル(同軸反転)とタンデムがあります。2組のローターでトルクを打ち消し合いますので、テールローターは不要です。
1本のシャフト(軸)に上下2段にメインローターがついたものが、コアキシャル(同軸反転)です。最初に購入した S107G がそれですね。しかしこれを初心者用とバカにしてはいけません。世界で最も速いヘリコプター、シコルスキー X2(「Walkera X2=シコルスキー X2?」参照)がこの型式を採用しています。これを真似た Walkera X2 もカッコいいですね。未来の軍事用ヘリコプターは全部これになるかも知れません。

タンデムローターというのも良く見ます。福島第一原発に上空から決死の散水作業を行った陸上自衛隊のヘリもタンデムでした。下の写真のようにローターが前後に2つついているヘリです。

同軸反転のタンデム(Nine Eagles 227A)
120514_1 Nine Eagles 227A


そして今1番ホットなのがマルチローターです。メインローターが3つ以上あるヘリを言いますが、主としてラジコンの世界だけに存在します。マイクロヘリでは最新型クアッドローターの Blade mQX と Walkera QR Ladybird が注目されています。

Blade mQX
120514_2 Blade mQX


Walkera QR Ladybird
120514_3 QR Ladybird


以上ですが、これから私がお話するヘリコプターは全てシングルローターになります。メインローター2枚1組とテールローター2枚1組を装備した、もっとも一般的なヘリです。


・固定ピッチ、可変ピッチ

メインローターは真っ平らではなく角度がついています。この角度を迎え角、またはピッチといいます。このピッチが一定で変更できないものが固定ピッチ(フィックスド・ピッチ=FP)で、飛行中に自由に変更できるものが可変ピッチ(コレクティブ・ピッチ=CP)です。

固定ピッチのラジコンヘリは4chです。送信機はスティック2本で、スロットル、ラダー、エレベーター、エルロンの4chを操作します。
可変ピッチのヘリはピッチをコントロールするためにもう1ch必要になります。ですから最低でも5ch以上の送信機が必要です。送信機のスティックはやはり2本ですから、ピッチの操作はスロットルスティックで行います。スロットルを操作すると、同時にピッチもコントロールできるようになっています。

当然のことながら、ラジコンヘリの操縦は固定ピッチの方が断然らくちんです。


・フライバー付きと、フライバーレス

ヘリコプターが空中でホバリングしているのを見て不思議に思いませんか。地球には万有引力がありますから、空中で静止するなど通常は不可能なことです。
たとえば、ボールや石を投げてみましょう。これらは羽はないけど空中を飛びます。でも、すぐに落っこちてしまいます。引力があるから空気より重い物は地上に落ちてしまうのです。

フライバー付き固定ピッチの名機、Blade mSR
120514_4 Blade mSR


空気より重いヘリコプターが空中に静止するのは大変です。ぴったりバランスが取れないと前後左右に動いてしまいます。そのぴったりと止める働きをしているのがフライバーと呼ばれる1本の棒です。細かい説明は省きますが、まあ、イメージとしてはサーカスの綱渡りのバランス棒と同じくらいに思っておいて下さい。

ただし、こんなフライバーを使うのはラジコンのヘリコプターくらいです。本物のヘリは別の形でバランスをとりますのでフライバーはついていません。

ところが、最近ではフライバーのないラジコンヘリもあります。これはどうしてバランスを取るかといいますと、3軸ジャイロを使います。操縦はバー付きヘリよりもむずかしくなります。ですから、初心者は最初はバー付きヘリの方が良いと思います。
ちょっと横道にそれますが、ジャイロといえばトップメーカーが村田製作くん(村田製作所)です。S107G や mini X 等の中国製トイヘリにさえも使用されていますよ。


・今、購入できるウルトラマイクロヘリ(2012年5月現在)

100クラス以下のウルトラマイクロヘリコプターは、小さくて軽いので室内で飛ばすことができます。また、モーターのパワーも比較的弱く安全で、壊れにくいというメリットがありますから、入門機に最適だと思います。

下の表はこのクラスで現在購入できる最新型のヘリコプター一覧です。スケールヘリは除きます。なお、赤字で表示してあるものは、諸事情により5月14日現在で購入対象外としました。

120514_5 ウルトラマイクロヘリ一覧


マイクロヘリ界の趨勢は、1軸ジャイロ・フライバー付ヘリ(バー付き)から、3軸ジャイロ・フライバーレスヘリに移行を終えつつあります。ご覧のように Blade や Walkera ではバー付きヘリがラインナップから消えています。
Nine Eagles がちょっと出遅れた印象がありますが、逆にいうとバー付きの固定ピッチ機は大手の中では Nine Eagles にしかないということです。Nine Eagles のチャンス到来です。(^^)


・今、購入できる小型マイクロヘリ(2012年5月現在)

次にウルトラマイクロヘリのすぐ上のクラス(120クラス~)で重量が100g程度までのヘリには下表のようなものがあります。このクラスまでがギリギリ室内で飛ばせるヘリコプターだと思います。しかし、実際に狭い室内で飛ばしてみると怖いですよ~。室内用にはオススメできません。

120514_6 小型マイクロヘリ一覧


この中で推奨できるのは Walkera V120D02S です。6月発売予定の Blade 130 X はこのクラス随一のパワーと3D性能を持つものと予想されています。これから注目の1機ですね。

次回に続きます。



ラジコンヘリ購入ガイド(2012年5月版)_6

6. ラジコンヘリのホビーで、ステップアップとはどういうこと?

「2機目のヘリコプターに何を買ったらよいか」を考える時は、同時に3機目に何を買い4機目に何を買うかまで計画しておいた方が良いでしょう。先のことまで見通しておくことで、途中で道に迷ったり寄り道をしてムダな時間とお金を失う危険を少なくすることができます。

しかし、知識も経験もない入門者の方にこれを求めるのは無理ですから、ここでいっしょに考えてみたいと思います。
過去20ヶ月の私の拙い経験で得た反省を込めてまとめてみます。一般的ではないかもしれませんが、マイクロヘリに入門する人の参考程度にはなるでしょう。(^^ゞ

最初の問題は「ステップアップってどういうこと?」です。この答えは簡単です。
あなたはなんとなく、ベテランが飛ばしているプロ仕様のカッコイイヘリが飛ばせるようになりたいとか、アクロバット飛行(3D飛行)をバリバリやりたいとかのイメージをお持ちではないでしょうか。それがあなたの「ゴール・イメージ」です。
ステップアップ計画とは、そのゴールに向かう最短ルートを定めることです。ここでは仮にゴールを「アクロバット飛行(3D飛行)をバリバリやりたい」に設定します。これは私の目標でもあります。

では「いったい何をステップアップするのか?」というのが次の問題です。この「いったい何?」を「ステップアップの要素」と呼びましょう。すると要素には次のようなものがあります。

a. ヘリコプター(機体)のレベルアップ
b. バッテリーと充電器のレベルアップ
c. 操縦装置(送受信機)のレベルアップ(3ch → 6ch以上へ)
d. ヘリコプターの調整や修理に必要な道具を揃える
e. ヘリコプターの調整・修理技術の習得
f. ヘリコプター関連の技術的知識の習得
g. ヘリコプター操縦知識の習得
h. 操縦技術のトレーニング
i. 飛ばす場所のレベルアップ(室内から専用飛行場へ)

買う物や揃える物もいろいろありそうですし、勉強やトレーニングも必要です。お金はともかく時間がかなりかかりそうです。ですからラジコンヘリは「時間消費型」の趣味なのです。退職(リタイア)後の趣味にはよいかもしれませんね。

この記事は「ラジコンヘリ購入ガイド」ですから、上記の要素のうちの主として a と c について書いていきますが、入門する以上は最初にヘリコプター全般の基礎知識も知っておかれたら良いと思います。そこでぜひ読んでいただきたい本を一冊だけご紹介しておきましょう。安くて内容の濃い良い本です。


図解 ヘリコプター―メカニズムと操縦法 (ブルーバックス)図解 ヘリコプター―メカニズムと操縦法 (ブルーバックス)
(2001/10/19)
鈴木 英夫

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7. ヘリコプター(機体)のレベルアップとは

次に上記「a. ヘリコプター(機体)のレベルアップ」について考えてみましょう。
2機目に購入する機体を選定する時に、押さえておくべき 6つのポイントがあります。

① 機体およびパーツの入手が容易(どこでも買える)
② 低コスト(初期コストと維持費)
③ 操縦のしやすさ
④ どこでもいつでも飛ばせる(飛ばす場所と時間)
⑤ デュラビリティ(頑丈さ)
⑥ 安全性

この 6つの観点から、「やさしい → むずかしい」、「安い → 高い」、「壊れにくい → 壊れやすい」等の順にレベルアップ・コースを整理してみました。するとこのようになります。

Ⅰコース: トイヘリ(赤外線操縦) → ホビーヘリ(2.4GHz電波操縦)
 1機目の S107G はトイヘリでしたが、2機目はホビーヘリにするべきでしょうか。あるいはトイヘリの方が良いでしょうか。

Ⅱコース: 小さくて軽い機体 → より大きくて重い機体
 このコースは明確です。小さなトイヘリの後は「ウルトラマイクロヘリ → 120クラスのマイクロヘリ → 250クラスのマイクロヘリ」という順に大きく、重く、危険で、壊れやすくなります。当然、購入費用も維持費(修理費)も高くなります。

Ⅲコース: 操縦しやすくおとなしいヘリ → 操縦はむずかしいが機敏でパワフルなヘリ 
これは「同軸反転 → フライバー付き固定ピッチ → フライバーレス固定ピッチ → フライバーレス可変ピッチ」の順番で良いでしょう。

Ⅳコース: 3ch機(トイヘリ) → 4ch機(トイヘリ、ホビーヘリ) → 6ch機(ホビーヘリ)
 チャンネルが増えれば増えるほど操縦はむずかしくなります。特に固定ピッチと可変ピッチの間には大きな段差があります。この段差を少しでも少なくするために存在する中間練習機が、6軸ジャイロ機(Genius CP)とフライバーレス固定ピッチ機になります。

以上の4コースを考え合わせて、ゴールまで最も少ない機数で、かつ最も経済的なルートを考えなければなりません。
ゴールまでの到達時間は人によって個人差が随分あるようです。才能のある人は1年かからないかもしれませんし、私のようにただ好きなだけで才能がないと何年かかるかさえわかりません。(^^ゞ

長くなったので、具体的な機種選定は次回といたしましょう。



ラジコンヘリ購入ガイド(2012年5月版)_7

8. 2機目に購入するヘリコプター

・RTF と BNF

ヘリコプターを買おうとすると最初に RTF や BNF という用語にぶつかります。いずれも Horizon Hobby の商標(トレードマーク)ですが、ラジコンヘリで一般的に使われています。

RTF とは Ready to Fly を省略したものです。買ってきて箱から出せばそのまま飛ばせます。完成品のヘリコプター(受信機付)、送信機、バッテリー、充電器など必要なものが全部揃ったセットを言います。ですから皆さんが最初に買うマイクロヘリは RTF になります。
最近の大手3社のマイクロヘリコプター RTF は箱だし状態でほぼ問題無く飛行できると思いますが、中には多少の調整が必要なものもありますので、買う前の情報収集はしっかり行いましょう。発送前にチェックして再調整してくれるお店もあります。

BNFBind-N-Fly です。これは通常、完成品のヘリコプター(受信機付)とバッテリー、充電器のセットです。価格も当然 RTF よりも安くなります。送信機は自分で用意する必要があります。モデルメモリー付きのコンピューター送信機を持っていれば、1台の送信機で対応する複数の機体を飛ばすことができます。
なお、BNF または BNF Basic で、完成品のヘリコプター(受信機付)だけのものもありますから注意して下さい。


・送信機について、ちょっとだけ

RTF を買うともれなく送信機がついてきますので、ここで少し送信機のお話をしておきましょう。最近のラジコンヘリは2.4GHz帯の送受信機を使用します。送信機のことをプロポと呼ぶ場合もあります。
英語では送信機を Transmitter(トランスミッター)といい、省略して TX と表記します。受信機は Receiver(レシーバー)、略して RX です。連邦軍のモビルスーツではありません。
Radio(ラジオ)という言い方もあります。いわゆるラジオや無線機、ラジコンの送受信機は全部まとめて Radio です。大雑把ですね~。

送信機には入門用の低価格のものから、高価格なプログラム可能なコンピューター送信機までいろいろと揃っています。高い物ほど良いに決まっています。多チャンネルでスティックやダイヤル類も絹のように滑らか(?)かつ自分好みにプログラムできるので、どんなヘリコプターも随分と飛ばしやすくなります。

しかし、高価な送信機を買うのは、将来もこのホビーを継続すると決めてからにしましょう。2機目を買う時は1番安い RTF で結構です。安い送信機でもちゃんと飛ぶヘリコプターを選べば良いのです。(^_^)

1つ承知して頂きたいのは、2.4GHz帯の送受信機はメーカー間の互換性がないということです。Nine Eagles のヘリを飛ばすためには Nine Eagles の送信機でなければいけません。
また、同じ Nine Eagles のヘリでも、最近のものと以前のものでは送受信機に互換性がありません。最新のJ6送信機で飛ばせるのは Solo Maxx Revolution や Solo Maxx 3D などの最新ヘリに限られます。2機目に購入しようとする固定ピッチの4ch機等は旧式の送信機を使うことになります。Walkera においても新型の Devo 送受信機と旧型機には互換性がありません。
Horizon Hobby だけは最新のDSMX方式と旧DSM2方式との間に下位互換性があります。このためDSM2送信機で最新のDSMX受信機を搭載したヘリが飛ばせますし、DSMX送信機でもDSM2受信機を搭載したヘリが飛ばせます。


・2機目、3機目に購入するヘリコプター

2機目へのレベルアップでどうしても外せないのは「4ch機」という条件です。ヘリコプター独特の動きである横移動が出来る機体でなければいけません。
4ch機でようやくヘリコプターの動きになります。3chにエルロンが加わっただけですがコントロールはむずかしくなります。

で、ズバリ結論です。総合的にみてどう考えてもコレになります。それは KKDDMM さんの推奨機です。

初心者へのオススメの同軸4CH機、とその次に買うべき~(私感)
http://plaza.rakuten.co.jp/ringmaker/diary/201205120000/


(1) KKDDMMさんの推奨コースと推奨ヘリ

2機目に買うのは①トイヘリの同軸反転4ch、FEIXUAN FX-025 または、②2.4GHzの同軸反転4ch、DRACO(NE 210A)です。ご予算に合わせてお好きな方をどうぞ。

FEIXUAN FX-025 RTF は約2,600円です。ただし、モード4(モード2へ改造可能)で、かつ国内には売っていないので海外から直接購入して下さい。

DRACO(NE 210A)RTF を買う時は電波法を守って、ハイテックマルチプレックスジャパンさんから発売されている RTF を購入しましょう。日本語説明書もついて定価 9,975円です。送信機はモード1とモード2の切り替えが可能です。

実際に購入する時はたとえば、送料別8,977円です。
http://item.rakuten.co.jp/teduka/6943481715015/


3機目は、シングルローターのフライバー付き固定ピッチ4ch、Solo MAXX V(NE 260A)です。ここで同軸反転からシングルローターにステップアップします。

このヘリはメインローターとフライバーの間に45度の角度があります。このお陰でサイクリックスティック(エルロン、エレベーター)から手を放せば、(風がない時は)ヘリはその場で自動的に留まってホバリングしてくれます。これを「自立安定性が高い(self stabilize)」と言いますが、これがまさに初心者向けヘリに必要な条件です。
90度のフライバーやフライバーレス機には「自立安定性」がありませんので、飛ばすのがさらにむずかしくなります。

なお、シングルローター機は一般に離陸時に左に流れますので、エルロンを少し右に切ってやる必要があるでしょう。そして同軸反転よりも動きが速くなります。室内で十分コントロール可能なスピードですから狭い場所での練習用にも適しています。
残念ながら私はこのヘリを飛ばしたことがありませんが、所有している Blade mSR が同じタイプのヘリです。mSR よりは NE 260A の方が少しやさしいと聞いていますので、この説明で間違っていないと思います。

ハイテックマルチプレックスジャパンさんの RTF の定価は11,340円です。ちょっと検索してみました。もっと安い所があるかもしれません。

7,700円
http://item.rakuten.co.jp/rc-funfun/ne30226024124/

8,500円
http://joshinweb.jp/hobby/2921/6943481714261.html?ACK=GPS&CKV=6943481714261


また、2機目で DRACO(NE 210A)RTF を購入された方はその送信機が流用できます。そうすれば海外から安く SOLO PRO 260A(NE 260A)の BNF を購入することも可能です。たとえば・・・。

バッテリー充電器なしの機体のみ。
http://www.hobbyking.com/hobbyking/store/uh_viewItem.asp?idProduct=11002


(2) 飛び級コース(補足説明)

これは私が辿ったコースになります。私は東京マルイ miniX(トイヘリ)の次は、シングルローターのフライバー付き固定ピッチ4chの Blade mSR へ行きました。同軸反転4ch機はパスしています。(過去記事「Blade mSR 購入」参照)

しかし、miniX を購入した後にシミュレーターを導入して練習を始めていました。(このあたりの経緯は左のカテゴリの「BLADE mSR」とか「RCシミュレーター」の記事に書いています。)
ですから、状況によっては同軸反転4ch機をバイパスすることも可能かと思いますが、私の場合、今頃になってトイヘリの同軸反転4ch機を2機も買っています。
結局は、急がば回れで KKDDMM さんの推奨コースが1番よろしいかと思います。(^^ゞ

まだまだ続きます・・・。



ラジコンヘリ購入ガイド(2012年5月版)_8

9. マイクロヘリの時代

・なぜマイクロヘリで入門?

世間では、ラジコンヘリの入門機は T-rex 450 が1番というのが通説になっているようです。もちろんこれは間違いではないです。ラジコンヘリは大きくて重量のある方が安定しますし操縦もやりやすいですから。しかし大きくなるほどお金がかかります。大きさと経済性のバランスが1番取れているのが T-rex 450 ということなのでしょう。

先日読んだ RC Groups の書き込みにこんなのがありました。
「私はこれまで T-rex 450 や550を飛ばして来たが全部売っぱらってしまった。最近のウルトラマイクロヘリは T-rex 450 に匹敵するくらい安定している。小さいから風に弱いなどの弱点はあるが、なんといっても狭い場所で飛ばすことができる。そして落としても壊れにくいのでアクロバット飛行の練習には最適だ。」

海外のマイクロヘリ評価で時々目にするのが、上の文章のように「このマイクロヘリは T-rex 450 同様に安定している」とか「T-rex 450 以上だ」という言葉です。私は 450 を飛ばしたことはありませんが、このような書き込みを見るにつけ、入門機としてもっともバランスの良い機体が450からマイクロヘリに移行してきているように思えてなりません。


・マイクロヘリの利点

ヘリコプターは小さく軽い方が壊れにくいのです。ガラスのコップと羽毛をビルの屋上から落としてみて下さい。重いガラスは割れますが、軽い羽毛はキズ1つつかないでしょう。ウルトラマイクロヘリは可変ピッチでも重量わずかに30~50g程度です。ですから維持費が安く済みます。
そして、飛ばす場所を選ばないというのも大きなメリットです。最初の購入費用も安いですし、安全性も比較的高いと思います。良いことずくめのように思えます。


・マイクロヘリの欠点

マイクロヘリは小さくて軽いがゆえに動きが敏捷で操縦がむずかしくなります。ネズミと象の動きにたとえるのは適当ではないかもしれませんが、イメージ的には間違っていないと思います。ちょこまかしているのです。(笑)
この大きさからくる欠点を緩和してくれるのが、フライバーレス・マイクロヘリに搭載されるプログラムです。Walkera Mini CP を初めて離陸させた時は本当に驚きました。スロットル操作だけでまっすぐ上昇したのです。こういうところにもプログラム技術の進歩を感じました。

しかし可変ピッチのヘリコプターには「自立安定性」はありませんから、人間が常にヘリコプターのバランスを取る必要があります。たとえば、いったん前方飛行を始めたヘリはパイロットがエレベータースティックを操作して止めなければ前方へ飛び続けます。ちょうど良い加減に操作しないと、逆に行き過ぎて後方飛行を開始します。スティック操作がむずかしいのです。

・欠点はシミュレーターで埋める

スティック操作は練習さえ積めば、誰でも出来るようになります。上達速度には個人差がありますので、他人とは比較しないことです。
練習にはラジコンヘリのシミュレーターを使うのが最も手軽で経済的です。毎日10分でも15分でも空き時間にちょっとづつ練習し、飛行時間を積み重ねて行くことができます。


以上のような理由から、そろそろ「入門機は T-rex 450」という固定通念から離れてもよい頃ではないでしょうか。
国の内外を問わずラジコンヘリのブログや掲示板を拝見していますと「マイクロヘリでアクロバット飛行の練習をして、できるようになったら次に T-rex 450 でやってみる」という風に練習されている方が増えてきています。
マイクロヘリで入門して、順番に大きいヘリにステップアップして行くのが、これからの主流になるような気がします。



10. 送信機(プロポ)のお話

・メーカー間の互換性

「ラジコンヘリ購入ガイド(2012年5月版)_7」でお話したように、現状では送信機はメーカー間の互換性がありません。そしてマイクロヘリでは機種毎に搭載する受信機が決まっていますので、そのヘリで使用できる送信機も自動的に決まってしまいます。「機種選び=プロポ選び」となります。
まあ、ヘリコプターの数だけ送信機を買えば済むことですが、お金と保管スペースが無限にあるわけではないので、これは現実的ではありません。

もっとも経済的なのは、自分が飛ばすヘリのブランドを固定することです。そしてそのブランドに対応したメモリー付きのコンピュータープロポを1台購入するのです。将来的に余裕ができたら複数メーカーの送信機を持つのも良いでしょう。

しかし、ナインイーグルが、この互換性問題に風穴を開けてくれそうですから、将来はどうなるか流動的な状況になってきています。(^^ゞ


・スティックモードの選択

スティックモードについても前に少しお話しています。モード1からモード4までの4種類があります。日本ではこれまでモード1が主流ですが、北アメリカではユーザーの9割がモード2だそうです。英語圏全体でもモード2が多数派だと言ってよいでしょう。

私はマイクロヘリを始めて1年程はモード1でしたが、マイクロヘリの情報はほとんどが英語なので日本基準のモード1はメリットよりもデメリットの方が多く、途中でモード2に転換しました。

S107G 等トイヘリのコントローラーはスロットルが左でしたね。モード2もスロットルが左です。ゲームをなさる方はコントローラーやジョイスティックを思い浮かべて下さい。アクセルやスロットルは左で、方向を決めるハンドル等は右ではなかったでしょうか。

本物のヘリコプターでは右手でサイクリック・ピッチ・スティック(操縦桿)を操作します。そういえば戦闘機も操縦桿は右手操作ですね。
モード2送信機の右スティックは、このサイクリック・ピッチ・スティックそのまんまです。右スティックを「サイクリック・スティック」と呼び、これ1本でエレベーターとエルロンを操作します。
本物のヘリコプターは左手でスロットルとコレクティブ・ピッチを操作し、ラダーペダルは足で蹴ります。モード2送信機の左スティックには、スロットル、コレクティブ・ピッチおよびラダーが割り当てられています。
このように見てくると、モード2の方が本物っぽいですね。私の場合この「本物気分」も大切です。(^^)

いろいろ書きましたがモードは好みです。何でも良いです。ただ、日本で普通のラジコンヘリをやるなら今はモード1が有利です。
しかし、マイクロヘリに限っては国の内外を問わずモード2が有利です。私は当分、マイクロヘリだけをやる予定なのでモード2を選択しました。


・電波法を守ろう

マイクロヘリ用の送信機は2.4GHz帯の電波を使用しています。電波を発信するものは基本的に電波法の規制を受けます。ですから、送信機およびテレメトリー受信機は、電波法認証を取得したものを購入しましょう。
詳しくは「電波法認証問題」カテゴリの過去記事をお読み下さい。


・・・続きます。



ラジコンヘリ購入ガイド(2012年5月版)_9

11. 可変ピッチマイクロヘリのベストバイ(Best Buy)

今回の「ラジコンヘリ購入ガイド(2012年5月版)」で最後に購入するのは可変ピッチのマイクロヘリコプターです。初めて可変ピッチヘリを購入する人のために、現時点で最良の機体を選びました。
ここまで読まれてきた方ならすでにお判りのとおり2機あります。

Blade mCP X V2 と Walkera Mini CP です。どちらでもお好きな方を選んで下さい。(^^)

mCP X(後)とMini CP(前)
120526_1 mCP XとMini CP


Blade mCP X V2 については、左のカテゴリの「Blade mCP X V2」および「Blade mCP X」の記事を参考にして下さい。
Walkera Mini CP については同じく「Walkera Mini CP」カテゴリを参考にして下さい。

両方の記事を読みくらべインターネットで検索して、初期購入費用、パーツの費用はどちらが安いか考えましょう。入手のしやすさも大切なポイントです。
また、どちらの機体にも長所と短所があり、壊れやすい場所も異なります。
こうしていろいろと調べ考えるのも、ラジコンヘリ・ホビーの楽しみの1つです。気が済むまで悩んで下さい。(^^ゞ


・コンピューター送信機を購入する。

上記2つの可変ピッチヘリを購入するに際しては送信機の選択が問題になります。送信機の選択次第でヘリは飛ばしやすくも飛ばしにくくもなります。せっかく可変ピッチヘリを買うところまで辿りついたのですから、ぜひメモリー付きの6ch以上のコンピューター送信機を同時に購入して下さい。

Walkera なら Devo 8S をオススメいたします。Devo 10 が国内発売されたら、それを選択しても良いでしょう。
Devo 6S という手もありますがこれはマイクロヘリ専用送信機です。大きさが小さく電波の到達距離が短くなります。それをご承知の上で購入されるならそれも良い選択だと思います。

問題は Blade です。Spektrum のDSM2/DSMX方式の送信機が対応しますが、これらは国内で販売されていません。しかも外国から輸入されたものはすべて電波法違反となります。
唯一の合法品が JR PROPO さんが販売しているDSM2方式の TD2.4LP インドア用ローパワーモジュールになります。これを装着する送信機も必要です。JR製ですと11X ZEROやPCM9XⅡLIMITEDなどのモジュールタイプ送信機になります。
もう一つの方法は私がやったようにTurnigy 9X送信機等を改造する方法です。これは少し敷居が高いかも知れませんが、やってみようという方は左のカテゴリの中のTurnigy 9X関連の過去記事を参考にして下さい。

TD2.4LP は室内用モジュールというだけあって電波の到達距離がずいぶん短くなります。私自身確認したワケではありませんが100mぐらいではないかという噂です。マイクロヘリ専用と割り切る必要がありますね。


・ラジコンヘリシミュレーターを活用する。

シミュレーターを導入するのは早ければ早いほど良いと思います。できるだけお金をかけたくない場合は、HeliSimRC等の無料シミュレーターと、3000円程度で買える送信機型USBコントローラーの組合せが手軽で良いでしょう。手持ちの送信機と接続できるUSBドングルを利用することもできます。詳細については、左のカテゴリの中の「RCシミュレーター」の過去記事をご覧下さい。

またシミュレーターに関しては「fly with the wind」さんにすばらしい記事がありますので併せてご覧下さい。。

http://www.bekkoame.ne.jp/~sakazaki/fwind/sim.html




ラジコンヘリ購入ガイド(2012年5月版)_10

12.ミッシングリンク

4chの固定ピッチヘリコプターから6chの可変ピッチヘリコプターへステップアップすると操縦の難易度が一気に上がります。そのため、このあたりで挫折された方も多いのではないでしょうか。

・自立安定性の欠如

前にも説明しましたが、メインローターとフライバーの取付角度が45度の4ch固定ピッチヘリは「自立安定性」を持っていますので、サイクリックスティック(エレベーター&エルロン)から指を放せば、ヘリは自ら安定を取り戻しその場でホバリングしてくれます。

ところが6chの可変ピッチヘリには「自立安定性」がありません。いったん傾斜したローター回転面は、パイロットがその傾斜を直さない限りは傾いたままですから、ヘリは傾きの方向に移動し続けます。そのためビギナーにとってはホバリングがとてもむずかしいのです。

これは、ガラス板の真ん中にパチンコ玉を置いて、玉がこぼれ落ちないように板のバランスを取る作業に例えられますが、ホバリングではまさにその通りの操作が必要になります。簡単なことではありませんが、地道に練習を重ねて行けばいずれマスターできるはずです。


・どんな速度、姿勢からもヘリをホバリングに持ち込む

ヘリコプターの飛行では、離陸直後と着陸直前に最低1度はホバリング(空中停止)をすることになります。また、飛行中に予期せぬことが発生し突然ヘリの動きを止めることもあります。飛んでいる間は「動(飛行)」 → 「静(ホバ)」、あるいは「静(ホバ)」 → 「動(飛行)」が繰り返されることになります。

したがって「ホバリングができる」とは、へりがどんな速度どんな姿勢にあっても、その体勢からヘリを空中静止させることができるということを意味します。
これはむずかしいです。ヘリの全方向からのホバリングは当然のこととして、ヘリが近くても遠くても、低速でも高速でも、上昇中でも下降中でも、どんな場合にもヘリコプターの動きを止めホバリングに移れなければなりません。

極言すれば、ホバリングができなければヘリコプターは飛ばせないのです。それを無理に飛ばすと、ヘリを止められずにクラッシュで終わることになります。ですからホバリング練習には、落としてもヘリが壊れない、ラジコンヘリ・シミュレーターを使用されることを強くオススメいたします。


・機敏な動き = 不安定

6ch可変ピッチのマイクロヘリは、入門機を含めてすべてがアクロバット飛行(3D飛行)ができるように設計されています。ですから、スロットル操作に対する反応は敏感ですし、機体の動きもすばやく敏捷です。それなりのモーターパワーも持っています。

とにかく動きが速いのです。しかも超小型のマイクロヘリですから、ねずみのようにチョロチョロと動きます。一言でいえば「不安定」。でも、不安定だからこそ、機敏な3D飛行ができるのです。
可変ピッチマイクロヘリを飛ばすためには、機体の敏捷な動きをコントロールすることが必要です。


・ピッチ操作が新登場

可変ピッチヘリコプターはその名のとおり、メインローターのピッチを自由に変更できます。固定ピッチヘリはローターの回転数を変えることにより揚力を増減させますが、可変ピッチヘリは基本的にローター回転数を一定に保ち、ピッチ角度を変化させて揚力を増減します。また、固定ピッチではマイナスのピッチ角はあり得ませんが、可変ピッチでは-12度前後~+12度前後まで角度が変更できますので固定ピッチとは飛ばし方が変わります。アイドルアップとか、スロットルホールドとか、背面飛行とか登場することになり、送信機の設定も複雑になります。


以上述べてきたように、固定ピッチから可変ピッチへのステップアップでは、①自立安定と敏捷性の壁と、②ピッチ操作の壁の2つの壁があります。これが2つ同時にやってくるので、このステップアップはしんどいのです。
そこで「固定ピッチ → 可変ピッチ」のステップアップを緩和するために、「固定ピッチ → ???(中間練習機) → 可変ピッチ」となるような、中間練習機の登場が求められていました。



13. ミッシングリンクが繋がった。

そして、ようやく2011年の秋と冬に、このミッシングリンクが繋がったのです。

・6軸ジャイロ搭載のフライバーレス6ch可変ピッチヘリ(Walkera の試み)

2011年秋に登場した Walkera Genius CP は、本格的な可変ピッチヘリに過渡的な中間練習機としても使える機能を搭載した画期的なマイクロヘリでした。6軸と3軸に切り替え可能なジャイロを搭載したのです。

6軸ジャイロでは、コンピューターの働きで4chの固定ピッチヘリに近い感覚で飛ばせます。それを3軸に切り替えるとバリバリの可変ピッチヘリに変身します。 
・・・というか、そうなるはずでした。

しかし結果として、この6軸ジャイロの出来がイマイチでした。
とはいえ、3軸ジャイロの可変ピッチヘリとしては優秀で、当時も今も性能が良く飛ばしやすく壊れにくい、人気のマイクロヘリの1つとなっています。


・フライバーレス4ch固定ピッチ(Blade の試み)

一方、Blade はこの問題の解決に別のアプローチを採用しました。Blade mSR と mCP X の間をつなぐ機体として、mSR X を2011年12月に投入したのです。これは mCP X と同じ3軸ジャイロを搭載した4ch固定ピッチのヘリコプターです。

簡単に言えば mSR X は、フライバー付き固定ピッチヘリの持つ「自立安定性」を取り去った、バーなしの固定ピッチヘリです。飛ばした感じは mCP X に似て機敏ですが、ヘッドスピードが mCP X ほど早くはないので、6ch可変ピッチヘリへの移行機体として有効に使えます。

ところが Blade は mSR X の発売と同時に、どうしたことか mSR の生産を止めてしまいました。結果的に mSR X は当初の説明とは違い、中間練習機ではなく mSR の後継機となってしまっています。
今、無くなった mSR の穴を埋めるのは、120サイズの Blade 120SR しかありません。

mSR X はいくつかの問題を抱えていますが、中間練習機としては良くできていると思います。詳しくは「BLADE mSR X」カテゴリの過去記事を参照して下さい。


・Walkera も Blade に追随

Blade mSR X の発売から遅れること3ヶ月、2012年3月に至りワルケラはフライバーレス4ch固定ピッチヘリを静かに市場へ投入しました。そして4月にもう1つ追加。

それが Genius FP と Super FP です。Super FP はテレメトリー機で国内発売されていないので現状では購入できません。 Genius FP は購入できます。
なお、2機種についての情報は「Walkera Super FP」カテゴリの記事をお読み下さい。


・ミッシングリンクの選択

2012年5月現在において中間練習機の候補は2つあります。BLADE mSR X と Walkera Genius FP です。

どちらを購入するかは、最後に購入する可変ピッチ機で決めて下さい。最終機が Blade mCP X V2 ならば mSR X を購入しましょう。Walkera Mini CP の場合は Genius FP を購入されたら良いでしょう。
可変ピッチと同じブランドを選択する理由は、前回お話した送信機の選択と繋がっているからです。コンピューター送信機の購入は、この中間練習機を購入された時に同時に行うのがよろしいでしょう。

もちろん、中間練習機を省略して「固定ピッチ → 可変ピッチ」というコースも選択できます。というか、つい先日までそのコースしかなかったのです。
ベテランの方に質問すれば、かなりの確率で「そんなもん、いらねーよ。俺は最初から6chだったよ。」という回答が返ってくるかも知れません。(^^ゞ

私も「固定ピッチ → 可変ピッチ」コースでしたが、今なら中間練習機を挟むでしょうね。すでに mSR X 持ってますし。
でも「中間練習機をわざわざ買わなくても、可変ピッチヘリのピッチを一定に設定すれば足りるじゃないか。」との意見の方もおられます。コスト面から言えば、それも1つの方法です。ご予算に合わせてどうぞ。(*^O^*)



【KKDDMM さんから、すばらしいコメントをいただきました。(^^) 】

V100D01(とV100D03BL)

まいどです
WALKERA機においての補足説明を~


WALKERAにおいては、かなり前に
V100D01
という、CB100(ベル)、4#3(ヒラー)に対するバーレス固定ピッチ機を投入しています
もっとも、その時のジャイロチューニングが今現在ほど素晴らしくなかったのは
残念としか言えませんが…
その場ホバをしようとしても、かなり流れてしまって安定しなかった記憶が有ります
(最近全く飛ばしていませんが…)


またWALKERAはGenius CP投入の直前にV100D03BLという~
(確か当時最小の)可変ピッチ機を投入したのですが…
その辺りから急激に3軸ジャイロのセッティングの程度が激変したのも覚えています
(今でも)へたっぴなKKDDMMでさえ容易に部屋ホバできて小躍りしてました

逆にその後登場した6軸ジャイロ搭載のGenius CPは購入直後
6軸ジャイロ設定にもかかわらず、連続墜落して半べそかいていたのも良い思い出です…

最新鋭の6軸ジャイロが、壺に嵌った3軸ジャイロに負ける…
そのあたりも6軸ジャイロがブレークしなかった背景…と感じています


mSRと120SRの、軸の存在しない、超独自性ベルヒラーヘッドは
確かにHH社の大きな功績と感じています
が、超早期のバーレス機や6軸ジャイロ市場投入という点での先進性において
WALKERAは負けてはいません

すんません…
KKDDMMはWALが大好きなのです
(最近飛ばしてませんけど…)



ちなみに~
固定ピッチ機から可変ピッチ機へSTEP-UPした直後は
あえて、可変ピッチの可変幅を激減させ固定ピッチ状態に近くして
機体の基本特性に慣れる事をKKDDMMはお勧めします
その後、可変ピッチのダイナミックな動きを体験するのがよろしいでしょう
墜落の頻度が激減するはずです

2012-05-30 20:21  KKDDMM



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