作る楽しさと、飛ばす楽しさ。

ラジコンヘリやラジコンクアッドの楽しみ方には、大きく分けて「作る楽しさ」と、「飛ばす楽しさ」があると思います。みなさんは、どちらの方が楽しいでしょうか?

私は歳をとったせいか、1~2年前から、作ったり修理したりすることが、おっくうに感じるようになりました。昔は「作ること」が大好きだったのに、我ながら不思議な現象です。プラモデルさえも作るのが面倒に感じます。

で今は、どちらかというと「飛ばす」方にウェイトがかかっているのですが、それも実際に飛ばすよりは「ラジコンシミュレータ」で飛ばすことが多くなっています。実際に飛ばすとモーターその他のパーツが壊れます。しかし、「修理する」ことが面倒なので、飛ばしても壊れないシミュレータを便利に使うようになりました。特に最近は、「ドローン」を飛ばす場所や条件の制約が大きくなりつつありますから、「飛ばす」領域でのシミュレータのメリットに再注目しています。

しかし、シミュレータはリアルではないので、果たしてこれでラジコンを趣味にしていると言ってよいのかどうか、自分でも自信がありません。(^^ゞ

自分自身がラジコンヘリやラジコンクアッドが好きなのは間違いなので、新しい情報は知りたいのです。ですから、このブログでは個人的に関心のある、英語圏の新しい情報を追っかけてきました。
そのため、ずいぶん前から RC Groups からの翻訳記事ばかりのブログになっていました。


ところが先日、「創るセンス 工作の思考 (集英社新書 531C)」という本を読んでいて、以下のような記述(189~192ページ)に出会いました。


-------- 引用開始 -------

今無意味なコンテンツの増加

 さて、良いことばかり書いたけれど、ここで本当に書きたかったのは、別のことである。本章では、「創作」の価値について述べている。そして問題は、この頃のブログの多さと、やはり気になる「オリジナリティ」についてだ。

 僕がブログを書き始めたのは1996年のことで、もちろん当時は「ブログ」という言葉もシステムもなく、ネット上で日記を公開するなんてこと自体が非常に珍しかったから、一つの日記を読む人の数も多いし、また、読んで楽しいもの、なんらかの情報がもたらされるものでなければ、「公開する意味がない」とみんなが考えていた。公開するなら、できるだけ「他者に価値のある情報を」という意識が誰にもあったため、必然的にどのページも面白かったわけだ。この当時にインターネットにアクセスしていた人は、本当に得をしたと今でも思っている。

 現在はどうだろう? 僕が若いときにカラオケが日本中に広まったけれど、あれと似ている。最初は、歌の上手い人がカラオケを歌い始め、店にいる客はみんなそれを聴いて拍手をした。そのうち、下手な人でも歌えば、(その勇気を讃えて)拍手をもらえるようになり、「お前も歌え」「全員が歌え」と酒をすすめるのと同じ感覚になった。たちまち、どこでもカラオケができるようになり、ついにはカラオケだけの店が独立した。歌いたい人間ばかりになって、聴いている時間がもったいない、マイクが回ってくる時間が待てなくなった。冷静に傍観していると、人が歌っているときは誰も聴いていない。みんな次に自分が歌う曲を探しているだけで、「早く終わらないか」と輝れを切らしている。だから、店に一台しかなかったカラオケマシンも、別室を作って複数になり、ついには個室になった。最近では、グループではなく、一人だけでカラオケに行くことも珍しくないらしい。僕は、それを最初に聞いたとき、びっくりしてしまった。「え? 一人で歌うの?」と。それって、単なる鼻歌ではないのか……。

 つまり、現在のインターネットのブログは、このカラオケと本当によく似ている。大勢がブロブを始めたけれど、「みんながやっているのだから恥ずかしくはない」から始めただけで、べつに他者に対して価値あるコンテンツを、といった指向ではない。したがって、読んで興味深い、面白い、といったものは少ない。そうなると、誰も読まない。書いている人が増えるばかりで、読む人間の数はむしろ減っている。

 数年まえには、キーワード検索をすれば、それに関する有用な情報にすぐ行き着いた。役に立つサイトが、数は少ないけれど存在した。今では、大量にヒットしても、なんの価値もないサイトがほとんどだ。必要な情報へ行き着くことが非常に難しくなってしまった。

 多くのサイトは、単にどこかのサイトのコピィをしているだけだ。自分が「作った」コンテンツではない。あるいは、単に少数の友人のための連絡用、自分のためのメモ用、という目的で書かれている。もちろん非難されるものではないし、自由なのだから、大いにけっこうである。それでも、ブログを読んでみると、けっこう他者(読んでくれる不特定多数)を想定した文章が書かれていて、いかにも書き手が(自分がみんなから注目されていると)酔っている様子が見て取れる。なるほど、みんな注目されることを夢見ているのだな、と感じられる。

-------- 引用終了 -------


この本は、私がこのブログを始めた 2010年の出版で、著者は有名な 森博嗣 氏です。とても面白い本です。




「多くのサイトは、単にどこかのサイトのコピィをしているだけだ。自分が「作った」コンテンツではない。あるいは、単に少数の友人のための連絡用、自分のためのメモ用、という目的で書かれている。」という部分は本当にこたえました。
実際、このブログは RC Groups のコピーなので、オリジナルコンテンツは少ないのです。横のものを横にしただけ、いや誤訳が多いので、横のものを斜めにしただけ・・・と言ったほうが正確かも・・・。しかも「自分のためのメモ用」だし。

真剣に、考え込んでしまいました。

実際、これを書いた 森博嗣 氏ご自身は、数年前に趣味のブログの更新をやめてしまいました。




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No title

言わなくていいこと書いてしまったので、ごめんなさい。消しました

Re: No title

はまちゃん、こんばんは。

私が読む前にコメントを消されたとのことですが、とても残念です。(^^ゞ

書き直しました

そんな大した内容ではなかったんですが、別の角度から書いてみます。

テレビなどの全体の容量が決まっているものでは、無駄なものは批判されても仕方ないですが、ネットはほぼ無限の空間なので、気にする必要は無いと思います。ブログのおかげで、情報発信者になることのハードルが一気に下がり、いろんな人が気軽にいろいろ発言されています。

「面白くない、有用ではない」→「訪問者が減る」→「運営者の熱意が冷める」→「さらに訪問者が減る」→「?」
淘汰はされていくのでしょうが、ブログって、できてからたったの10年なので何でもアリだと思います。インターネット初期の頃の個人HPなんて、ひどいのばっかりでしたよ。今が悪くなっているとも思わないですね。

検索エンジンのものすごい進化のおかげで、的確なキーワードさえ選べば、かなり正確にターゲットを絞れますから、自分の意に沿わない情報は弾くことができます。

tiger22さんはかなり努力していると思うので、情報の転載でも十分に有用な情報を発信してくれていると思います。今でも、初期から継続して俗にいう「古株」って人が多くのコメントをされていることが証拠と言えるのではないでしょうか。

あまりに一般論すぎて、上から目線のお説教口調になってしまっていたので書き直しましたが、だいたいこんな感じです。

実は、私の最初のコメントはtiger22さんにだけは伝わっていると思っていました。コメントは書き込まれたと同時に、ブログ主さん指定のメールアドレスに転送される機能がついていると思い込んでいました。

tiger22さん、これからもよろしくお願いいたします。

Re: 書き直しました

はまちゃん、こんにちは。(^_^)
お手数をお掛けしました。

>コメントは書き込まれたと同時に、ブログ主さん指定のメールアドレスに転送される機能がついていると思い込んでいました。

通常はおっしゃるとおりなのですが、このブログの場合、何故かもう1年以上も前からその機能が動作していません。FC2 とプロバイダで調べてもらったのですが原因不明のままです。

で、本題に戻りますと、はまちゃん からそれなりに評価されているようでうれしいです。ありがとうございます。
過去数年、翻訳ブログでやってきたのですが、その間にこのホビーの細分化がどんどん進行しました。マイクロヘリ、クアッド、空撮、FPV、クアッドレース、ドローン規制・・・等々。間口が広がりすぎたので、従来のままではしんどくなっています。

読者の多様化が進んでいることも感じています。私自身もこのホビーを始めてから5年が経過し、個人の好みが出てくると共に、気がつくとビギナーへの配慮に欠けていることが多くなっています。となるとブログよりは、テーマごとにメルマガを出した方が良いのかもしれません。たとえば、Walkera Runner 250 情報はメルマガに切り替えるとか・・・。

いずれにせよ、そろそろ見直しの時期なのかな、とは感じています。
ドローン規制や電波法改正が、ラジコン界にどのような影響を及ぼすのかは不明ですが、今よりは厳しくはなりそうです。

近日中に、もう一つ姉妹ブログをスタートすることを考えています。ジャンルは・・・非常にマニアックな、フライトシムとRCシムです。(笑)

これからもよろしくお願いします。(^_^)



No title

マイクロクアッドはよく飛ばしています。部屋で飛ばせて、誰にも迷惑かけないから。

でも、マイクロクアッドが一人前に飛ばせるようになれば、250クラスであろうが、もっと大きな機体でも飛ばせるようになることを知っている人はいるんだろうか。

追記
いっぱいいますよね。すみません

Re: No title

はまちゃん、こんにちは。

以前、RC Groups でも同じ事が問題にされていたことを思い出しました。
要するに、マイクロヘリから450クラス以上に移行しない人が、世界的にもかなりいるということです。

このホビーを始めてしばらくすれば、機体が大きくなるほど操縦がしやすいことを理解される方は多いと思います。
問題はヘリが大きくなるほど、機体価格や維持費が高くなる、飛ばす場所が制限される、万一の場合の危険性が高くなるなどで、なんにせよ経済的・時間的負担が増加することです。私の場合は経済的問題に加えて、250クラス以上のヘリになるとモーター音や風きり音が恐いです。(笑)

日本でも世界でもグローバル化の進展とともに格差社会が進行中ですから、国民の多くが趣味に投入できるお金の限度額がコンスタントに下がってきています。マイクロヘリがブーム化した理由の一つは、費用が劇的に下がったからだったと思います。
今では一部の高額所得者を除けば、大型ヘリに手を出せる人が少なくなってきているのではないでしょうか。

生活に必要なマイカーでさえも軽自動車が1番売れる世の中ですから、「オモチャ」に高額支出できる人は人数ベースではますます減少して行くと思います。

以上は、もちろん私個人の意見に過ぎませんので、間違っている可能性は高いです。悪しからず・・・。(^_^)

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