航空法施行規則案: カメラ付トイクアッドも規制が必要。

海自艦艇「ちはや」へのカメラ付クアッド墜落事件を受けて危機感を覚え、市場で売られているカメラ付のマイクロクアッドの性能について、ちょっと調べてみました。

その心は、「200g未満」という規制が、カメラ付クアッドにはまったく無意味であることを知っていただくためです。


最初は、ウルトラマイクロクアッドの Cheerson CX-10C です。

151011_1 Cheerson CX-10C

Cheerson CX-10C CX10C Mini 2.4G 4CH 6 Axis RC Quadcopter with Camera RTF 

Banggood価格: 27.99ドル(3,400円)
操縦電波: 2.4GHz 4チャンネル
FPV(ビデオ電送): なし
ジャイロ: 6軸ジャイロ
大きさ: 62 x 62 x 20mm
重 量: 15g(バッテリー含む飛行重量)
飛行時間: 2.5~4分
操縦距離(電波到達距離): 15~30m
カメラ: 0.3メガビクセル(写真およびビデオはメモリーカードに記録)

安価で高性能ゆえ、評判の良いトイクアッドです。操縦距離が短いことと風に弱いことから、主に室内で飛ばす場合が多いと思います。重さは 15gしかありません。この程度ならあえて「無人機」として規制しなくても良いかもしれません。(^_^)

カメラの画質については、次のビデオをご覧下さい。

(ビデオ)Cheerson CX-10C raw video sample
https://www.youtube.com/watch?v=aith-RSHboc



次は、ハイビジョンカメラ付の JJRC H6D クアッドです。飛行重量はたったの 50gですが、FPV 飛行ができ、かつ 100m以上離れて操縦することが可能です。

151011_2 JJRC H6D

JJRC H6D 2.0MP HD Camera 5.8G FPV CF Mode RC Quadcopter RTF

Banggood価格: 95.99ドル(11,500円)
操縦電波: 2.4GHz 4チャンネル
FPV(ビデオ電送): 5.8GHz 25mW(距離は 150~200m程度)
ジャイロ: 6軸ジャイロ
大きさ: 11 x 10.5 x 3.5cm
重 量: 38.5g(バッテリー搭載した飛行重量は約 50g)
飛行時間: 7分
操縦距離(電波到達距離): 最大 200m
カメラ: 2.0メガビクセル(写真およびビデオはメモリーカードに記録)

たった 100ドルで、FPV 飛行ができるフルセットが手に入ります。

151011_3 JJRC H6D


FPV とは、機体にカメラを取り付けて、カメラから電送されてくる映像を見ながら操縦することを言います。このクアッドは最大で 200m離れた位置から操縦できるとされていますが、この距離になると小さな機体を目視することは困難になります。ですが、FPV があるので遠距離でも操縦が可能となり、HD画質のビデオ(720p)や写真の撮影が可能となります。
違法改造した Devo送信機を使用すると、操縦距離は少なくとも数百メートル以上は伸びるでしょう。

実際の FPV 飛行の映像です。

(ビデオ)JJRC H6D FPV session (Courtesy Banggood)
https://www.youtube.com/watch?v=hL2eu5v_uJc


下のビデオは日本人の方のようですが・・・??

(ビデオ)JJRC H6D サクッとレビュー
https://www.youtube.com/watch?v=TrF20ENft6M

50mくらい離れると操縦不能になっていますね。海外の情報でも箱だし状態では電波は 50~60mが限度のようです。しかし、アンテナをゴニョゴニョすると 100m以上の距離でも安定して操縦できるようになるそうです。もちろん違法改造になりますが、そもそもこのクアッド自体が違法品です。

このレベルになると、たとえ重量 50gといっても、悪用される危険性が高くなります。私は規制した方が良いと考えます。



最後にご紹介するのは、もう少し大きいサイズの JJRC H8D です。飛行重量はプロペラガードなしで約 170gですから、「200g未満」に該当します。価格も安いですね~。

151011_4 JJRC H8D

JJRC H8D FPV Headless Mode RC Quadcopter With 2MP Camera RTF

Banggood価格: 115.99ドル(14,000円)
操縦電波: 2.4GHz 4チャンネル
FPV(ビデオ電送): 5.8GHz
ジャイロ: 6軸ジャイロ
大きさ: 33 x 33 x 11.5cm
重 量: 147.7g(バッテリー搭載した飛行重量は約 170g)
飛行時間: 8分
操縦距離(電波到達距離): 最大 300m
カメラ: 2.0メガビクセル(写真およびビデオはメモリーカードに記録)


FPV やカメラの性能は基本的に JJRC H6D と同じですが、機体の安定度や飛行性能はさらに高くなり、操縦電波やビデオ電波は箱だしで 100m以上飛びます。
私はこれは 170gしかないけど、「無人機」として規制するべきだと考えます。
ビデオをご覧下さい。

(ビデオ)JJRC H8D outdoors test (Courtesy Banggood)
https://www.youtube.com/watch?v=ImieIUekaBo



このような、カメラ付 FPV クアッドは他にもたくさんあります。

「200g未満」という規制が、カメラ付クアッドにはまったく無意味であることがおわかりいただけたでしょうか?

ラジコンヘリやラジコン飛行機と、これらカメラ付クアッドを同じ基準で規制することは、合理的ではありません。マルチコプターの小型化と高性能化は、この先も急速に進むでしょう。

「カメラ付」や「FPV 付」は全面的に規制しないと、カメラ付クアッド墜落事件はこの後も無くならないと思います。

さらに重要な問題は、仮に規制したとしても、当局は違反者をどうやって取り締まるつもりでしょうか。今の電波法違反の取締状況を見るにつけ、違法ドローンの取締可能性にも疑問を持たざるを得ません。個人からの通報を待つだけになりそうです・・・。





関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

No title

最近ドローンがすごく普及してますね。
ネット通販などでもたくさんヒットします。
電波法とかがとても心配です。

Re: No title

shosinshaさん、こんばんは。

ドローンは21世紀の最先端技術ですから、軍事、経済、社会のあらゆるジャンルで注目を集めています。
21世紀の3大新技術の1つという人もいるほどです。世界の主要国は、ドローン技術開発で遅れをとるまいと競争を始めています。

今の段階では、ドローンを使った空中撮影に最大の関心が集まっているようです。
それで空撮用のホビー・ドローンも売れています。
ドローンは無線機器ですから電波法の規制を受けます。
海外から輸入されたドローンは、基本的に電波法違反になります。
ですから買う時は、注意が必要です。
「技適シールのついていますか?」質問して、合法品であることを確認してから買うと良いと思います。



Amazon キャンペーン
Amazon おすすめ
カテゴリ
プロフィール

tiger22

Author:tiger22
好きなもの・・・蕎麦、JUDAS PRIEST、確率論、タイガー戦車。

FC2アフィリエイト
アフィリエイト・SEO対策
ブログ内の検索
カスタム検索
カレンダー(月別)
09 ≪│2017/10│≫ 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最新記事
リンク
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR