本気の森永 卓郎、「雇用破壊 三本の毒矢は放たれた」

テレビのバラエティ番組でおなじみの森永 卓郎氏が表題の本を出されました。その内容は、かなりハードな、政府、自民・公明党、安倍内閣への批判となっています。

以下に「はじめに」の部分を、全文引用します。著者がこの本を書いた動機について、はっきりと書かれています。


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私が「年収300万円時代を生き抜く経済学」(光文社)を書いてから、8年が経とうとしている。当時は、「年収300万円時代なんて来るわけがない - とさんざん言われたが、いまや年収300万円は、ごく当たり前になってしまった。国税庁の「民間給与実態統計調査」(2014年)によると、平均年収こそ415万円だが、それは高所得者が平均を引き上げているからで、最も人数が多いのは、年収300万~400万円の17.3%、次いで僅差で年収200万~300万円が16.9%となっている。もはや、年収300万円が中心なのだ。

 「年収300万円化」は、中流層の崩壊によって進んでいるのだが、実はいま、もう一つの格差拡大が進行している。それは、欧米社会のような超富裕層の急激な増加だ。いまの経済・社会政策は、彼らを利する方向に足並みをそろえているのだが、その事実に気づいている人は少ない。それが、本書を書こうと思った一つの動機だ。

 そして、もう一つの動機が、本当のことを書こうと思ったことだ、数年前、ラジオ番組で共演していた阿川佐和子さんが、「日本社会の最もすばらしいことは、自由に物が言えることだ」という話をしていた。私もそう思ったのだが、その言論の自由は、いま崩壊の瀬戸際に立たされている。

 元通産(経産)官僚の古賀茂明さんが、テレビ朝日系『報道ステーション』を降板させられた事件は、世間を騒がせたが、私は古賀さんが通産省にいた時代に数年間一緒に仕事をしていた。当時から10年に1人の逸材と言われた有能な人だ。その古賀さんが訴えたのは、突き詰めると、「行政改革と平和主義」の2点だった。当たり前のことを言っただけなのに、古賀さんは東京のメディアから消されてしまった。それだけではない。『報道ステーション』の古館伊知郎さんやTBS系『NEW23』の岸井成格さんも15年12月に降板が発表された。16年1月には、NHK『クローズアップ現代』の国谷裕子さんの降板も決まった。政府に物申す人が次々に消えていっているのだ。

 私白身は、テレビ・ラジオヘの露出回数が落ちているわけではないが、それはバラエティに出ているからで、経済や社会への論評の仕事は大幅に減っている。論評の機会が与えられても、事前にスタッフと「どこまで言えるのか」について、綿密な打ち合わせが必要になることも、しばしばだ。

 そうしたなかで、いま唯一と言ってよいほど自由に物が言えるのが、書籍の世界だ。だから、この本で、私はいま日本で起きている本当のこと、私たちの仕事や暮らしが破壊されようとしているということを、きちんと書いていきたいと思う。もしかすると、本当のことが書けるチャンスは、これが晨後かもしれないからだ。

2016年2月
  森永 卓郎

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内容紹介

非正規労働者が4割に! 年収300万円すら危うい
格差拡大が加速。 庶民は奴隷になる。

雇用破壊のなか、超格差社会が加速する

我々の選択肢は、1資本の奴隷、2ハゲタカ、3貧しくともアーティスト
この3つの選択肢から生き方を選ぶことになる。カギとなるのは、機械にはできない創造的な仕事だ!

●主な内容
序章 認識されないまま進む超格差社会への道
第1章 お金持ちを目指しても幸せにはなれない
第2章 雇用を破壊する三本の毒矢
第3章 第四の産業革命がもたらすもの
第4章 格差拡大にどう向き合えばよいのか









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No title

これ、コメントつけにくいですけど、敢えて。

一定期間に100万円のものを買うにあたって、今までの生活レベルを維持するなら消費税が 5% で105万、8%になって108万、10%になったら110万。富裕層の出費はそうなるんですが、底辺は、消費税が 5% でも8%でも、10%でも、支出が100万しか出せません。給料は上がるどころか、実質下がっているのですから、実際の支出は消費税込みの100万しか出せないのです。実質経済の消費は10%減の90万に減らさざるをえないのは必然です。

これで、ものが売れるハズもなく、景気が上向くなんてありえないことが理解できないクソバカがいます。橋本龍太郎が消費税を5%にしたときに、結局税収の総額は上がらなくて、景気低迷の引き金になったこと、忘れているとは言わせませんよ。

竹中平蔵あたりから始まった流れが、いよいよ日本の過去の蓄えを食いつぶしてしまいました。

今や、人件費含めた全ての企業収益が10%超えている企業って少ないでしょう。無条件で売上の10%掻っ攫うなんて、横暴でしかない。

派遣の収入を「同一労働、同一賃金」で上げるように装っていますが、狙いは逆で、年功序列賃金の破壊を狙う準備でしょう。

外国人労働者の受け入れも、長い目で見ればマイナスでしかないのはヨーロッパ諸国の現状を見れば明白なんですが、、、、

森永さんが具体的にどんなことを言っておられるのか知りたいので、この本買います。

でも、ラジコンヘリブログの話じゃないですよね。すみません。

森永さん、以前から好きです。家のあらゆる壁に、ミニチュアカーを飾る棚を作って、自分でもわからないくらいの数のミニチュアカーをキープしているオタク系ですwww あと、吉田拓郎の大ファンで、初期の頃のレコードも全部持っていて「死ぬまでに拓郎さんに一度でいいから会いたい」って公言されていますよwww

Re: No title

はまちゃん、こんにちは。

> でも、ラジコンヘリブログの話じゃないですよね。すみません。
おっしゃるとおりです。こんな場違いの話題を提供する私が、そもそも悪いのです。すいません。(^^;)
しかし、ラジコンばかりやってると世間が見えなくなるので、たまにはこんな本も読んでいます。

さて、はまちゃんのコメントとほぼ同じことが、この本にも書かれています。
いまだに自分は中流だと錯覚している日本人が多いようですが、日本の中産階級の破壊はかなり進行していると思います。
そのほとんどは下流に転落していて、中でも老人と若者がヤバイようですね。

これから人工知能のドローンなどが普及してロボット社会になると、人間の仕事はますます無くなりますから、サラリーマンの給与はさらに下がって行くでしょう・・・。
この先10年でどんな社会になるのか、考えるのも恐いくらいですが、今の子供たちはこれからどんな能力を身につけ、どんな職業を目指したら良いのか、そのヒントもこの本には書かれています。

守銭奴となって会社の経営者になるか、奴隷的労働に甘んじてその日暮らしをするか、さもなければアーチスト?

No title

キーボード、当たりでした。素直に信じてよかった。2個買ったのも正解、安心が980円で確保できたら安い。森永さんの本は発注しました。こういう情報ってありがたいんです。

tiger22さんのブログで、でしゃばってすみませんが、ラジコン関連以外で、壮年期に入ったかたがたにちょっとだけお薦めしたいものを紹介させてください。
ツイッターをインストールしているかたには、「小池一夫」さん。
西原理恵子の「ダーリンは70歳」、漫画を30年ぶりに買いました。笑って、泣きました。

ラジコンに無関係な記事限定の書き込みってことでお許し願います。

Re: No title

はまちゃん、こんばんは。

キーボードよかったですね、私も肩の荷がおりた気分です。(^_^)

「ダーリンは70歳」は世間で大評判になっているようですね。
一度、本屋さんで手にとってみます。
良い漫画をご紹介いただきありがとうございます。

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