HiSky HCP100S: デッドバンド vs Spektrum DX9 vs JR 11X送信機(藪 丈二さん)

こんにちは

HCP100Sが世に出てかれこれ3年が経過しています。売りの一つに「DSM2/DSMXで飛ばせる」というのがありました。しかし、ファーストバッチはDSMXにのみ対応で、DSM2ユーザーの期待を裏切りました。更には、ラダーのニュートラル付近に顕著なDeadband(不感帯)が存在することを多くのユーザーから指摘されたことがありました。

現在ではDSM2にも対応できるようになったとのレポートを目にすることができますが、肝心のラダーのDeadbandは依然として解消されていないとのレポートも散見されます。

そんな折、この難物のDeadbandを送信機側のプログラム・ミキシングで解決したとの投稿がありましたので、既存の他の機種、或いは近い将来市場に登場する機種で同様の問題を抱えているケースに適用できるのであれば、誠に朗報と考え紹介する次第です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

https://www.rcgroups.com/forums/showthread.php?2482956-Notes-on-HCP100S-and-DSM-satellite-receivers/page2

Report #25及び#26
投稿日:2016年3月23日
投稿者:Chalfont,PA在住yjinさん
題 目:DX9送信機によるHCP100SのDeadband解消法

1 セオリー
(1)現象
スペクトラム製送信機の常用者にとって、HCP100Sのテールには甚だ迷惑な不感帯が存在するのが知られています。特に、旋回飛行(flying circuits)の際、テールに遅れが生じるのです。このヘリになぜこのような大きな不感帯があるのか分かりませんが、実際にあるのです。

   ラダー・スティックをチョイと入力しても、ニュートラル付近ではテール・レスポ
ンスがなく、したがって左右へ転舵する際は殊更ラダーを大きく切らなければなりません。

170204_Pic1.jpg

アクションを起こす前に、閾値を超えるような入力をプログラミングする必要があ
りそうです。例えば、Pic2のようなラダース・ティックの出力カーブを作成して対処するのです。

170204_Pic2.jpg


(2)対処法
ラダーのEXPをマイナス値(SpektrumやJRの場合)にするのも一方法ですが、問
題はEXPのマイナス値だけでは不十分で、不感帯が依然として残っているように感
じるでしょう。

仮に、EXPを極端な値、例えば-75%とか-80%に設定すれば不感帯は消滅する
かもしれませんが、EXPOカーブの特性上、結局のところテールが非常に敏感過ぎて
手に負えなくなるのがオチです。

理想的には、Pic3に示すようにDR/EXPを自己の好みに応じて調整できるようにする必要がありますが、EXP曲線にそのような処置は施せません。加えて、実際にはスティックが常に中央の0.000にはありません。

ポイントは、非常に狭い意図的な不感帯をEXP曲線に入れるのが重要なのです。
そうすることによって、テールの遅れを感じさせないよう、また出力が誤って変
化しないようになります。

170204_Pic3.jpg

DX9のミキシング機能を使えば、不感帯を解消することが出来ます。テール用の
カーブをベースにしたミキシングを作り出すのです。ラダー・チャンネルのノー
マルDR/EXPと併用して用います。

170204_Pic4-1.jpg

170204_Pic4-2.jpg

つまり、ラダー・スティックが中心から外れるとすぐ、出力にデルタ型の突起(デ
ルタ/“バンプ”)を加える(ミックス)のです。こうすることによってテールが不感帯
から直ちに抜け出せるようにするのです。

適切に調整すると、ラダーの“遅れ/不感帯”を感じなくなります。同時にDR/EXP
を完全に制御できるようになります。

このセオリーを用いて、DSM2を搭載したHCP100SをDX9送信機でフィールド
テストを行いました。テールは“ロック・イン”状態、不感帯は全く感じられず自然
と旋回飛行が出来ました。



2 DX9スペクトラム送信機によるHCP100S不感帯解消法

(1)プログラミング
ア サテライト受信機を搭載したHCP100Sを通常の手順でバインドする。
イ フライトモード、スロットルカーブ、ピッチカーブ、DR/EXP等々通常の
セッティングをする。
ウ P-MIX1, P-MIX2, P-MIX3を削除しないようにする。
特にミキシング内のポイント2及び4を削除してはいけません。

170204_Pic5.jpg

170204_Pic6.jpg

エ フライトモードはスイッチBに割り当てます。

以上のミキシングプログラムとサンプルプロファイル用いれば、スポーツ・フライトや単純な3Dフライトに適しています。


(2)調整要領
ア ヘリを空中へ上げる。
イ ラダーをわずかに切って、テールの振る舞いを注視する。
ウ 不感帯が残っているようであれば、ミキシング内のポイント1,2,4,5の値を増加させる。
エ テールの振る舞いが感じ良くなるまで一度に2~3クリックずつ調整する。
オ わずかなラダー入力でもテールがジャンプするようであれば、不感帯補正が
 強すぎる兆候です。
カ この場合は、ポイント1,2,4,5の値を低くしてください。一度に2~3クリックで調整します。

以上の要領で不感帯が修正されます。ヘリをよりスムーズにフライトさせるため、
好みに応じてDR/EXPをセットアップしなければならないかもしれませんが、その場合はいつもの要領でDR/EXP値を修正してください。不感帯補正はミキシングで行いますからこの時は考えなくても結構です。

大半の人は、3種類のフライトモードを使用するでしょう。サンプルプロファイルとともに、それぞれのフライト毎に独立した3種類のミキシングを組み込みます。
したがって、好みに最も適したように各フライトモードごとに不感帯を調整します。

ミキシングを調整する際は、フライトモードスイッチ番号とミキシング番号とを合致
させることを忘れないでください。


(3) サンプルプロファイル
ア DSM2サテライト受信機を使用する際の送信機設定推奨値
Model type:helicopter
Swash type:single servo
Travel:
THR 100 100
AIL 75 75
ELE 80 80
RUD 70 70
GER 100 100
PIT 65 65

Throtle curve NORMAL
0%,85%,85%,85%,85%

Throttle curve 3D
95%,95%95%,95%,95%

Pitch curve NORMAL
40%,45%,50%,75%,100%

Pitch curve 3D
0%,25%,50%,75%,100%

Gyro Sens:No adjust

イ 注意事項
・サーボのオーバースローを避けるため、各チャンネルの最大トラベルを変更してはいけません。

・Mix1,2,3を無効(INH)無効にしてはいけません。無効にすると、クリティカル・ポ
イントの2及び4を失うことになって、最初からやり直し、バインドし直しをしなければならなくなります。ポイント3(JRの場合P-2)は、常にゼロに設定します。

・Mix1,2,3のスイッチ位置を変更してはいけません。すなわち、ノーマルモードは
Mix1、ST-1はMix2、ST-2はMix3と対応していることを確認してください。

・フライトモードをスイッチBに割り当てましたが、ほかのスイッチでも構いませ
ん。

以上の作業をDX9で実施しましたが、DX7の新バージョンでも成功した旨の報告を受
けています。おそらく他の送信機でも機能すると思いますが、ぜひレポートをお願いし
ます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


3 JR11Xのカーブミキシング作成要領
  さて、yjinさんのアイディアをJR11X送信機へ取り込めるものかどうか、取扱説明書
37ページを参照しながら送信機のプログラミングを試みました。
 但し、肝心の実証試験を伴っていませんから甚だ無責任なレポートであることをお断りしておきます。

(1)Normalモード・カーブミキシングの作成要領
  ア F-MOD スティックをNormalにセットする。
    ファンクションリスト2/2ページのPROGRAM MIX4を開く。
    INHを強調表示させクリックしCURVEをクリックする。

170204_Pic7.jpg

 マスターのTHROをクリックしてRUDDをクリックする。

170204_Pic8.jpg

    MASTER-INCLUDE画面のOKをクリックする。
    スレーブのTHROをクリックしてRUDDをクリックする。

170204_Pic9.jpg

  イ ミキシングのスイッチを割り当てる。
   ・ ダイヤルを回してSWSELに合わせ、クリックする。

170204_Pic10.jpg

   ・ 好みのスイッチ、例えばELEVの1をオンにする。

170204_Pic11.jpg

  ウ カーブミキシングの作成
   ・カーブミキシングの画面に戻り、ELEV/DRをオンにした状態にする。
   ・中間ポイントを設定する。
    ラダーをゆっくり右へ移動させながら画面左下のDELがADDに変わったところ
でADDボタンを押す。(43%あたり)

    同様にラダーをゆっくり左方向へ動かし画面下のDELがADDに変わったところ
でADDボタンを押す。(56%あたり)

  エ 調整値の入力
    ダイヤルを回しOUTの箇所に数値を入力する。

170204_Pic12.jpg

P-L :-25
P-1 :-25
P-2 :+0
P-3 :+25
P-H :+25

(2)ST-1及びST-2モードカーブミキシング作成要領
前項の要領で作成します。但し、ELEVスイッチがオンになっていることとカーブミ
キシングがそれぞれF.MODスイッチのST-1及びST-2に合致していることを確認しま
す。

(3)モニターでのチェック
   ファンクションリスト2ページのMIX MONITORをクリックしてオンになっている
ことを確認できます。

170204_Pic13.jpg

(4)カーブミキシングを停止する方法
   ELE DRスイッチをオフ(ポジション0)にするだけでOKです。

以上ですが、ご意見ご指摘をいただければ幸いです。


H29.02.01 藪 丈二




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