トイクアッドの退潮が明らかになってきた?

私がこのブログを始めたのが、今から約 6年半前の 2010年8月でした。その前後に、Walkera や Blade から最初の「フライバーレス可変ピッチ・ホビー用マイクロヘリ」が登場して、第 2次? マイクロヘリブームが到来しました。

この頃に販売されていたトイヘリ(オモチャのヘリ)は、メインローターが上下 2段になった同軸反転ヘリコプターでした。送信機は 2~3 チャンネルしかなく、上昇下降と前進後進、旋回しかできないオモチャでした。
しかし、これはこれでヘリコプターの入門機としてなかなかに使えました。中でも SYMA S107G は、いまだに入門機としてお勧めできる良いヘリコプターです。

当時の「可変ピッチ・マイクロへリ」は、今で言うアクロモードしかありません。そりゃあそうです、まだ本格的なフライトコントローラや加速度センサーはなく、3軸ジャイロだけで飛んでいましたから。フライバーレスへの移行期でしたが、技術的にはまだ未熟だったのです。

ですから、これらのマイクロヘリは、ビギナーがそう簡単に飛ばせるようなものではありませんでした。ビギナーはまず「固定ピッチ・マイクロへリ」から始めたものです。ヘリを始めるなら 450サイズ以上とも言われていました。


おっと、冒頭から大きく横道にそれました。年寄りは昔話が長くて困ります。(笑)
ここらで本題に入りましょう。


過去 6年半の、マイクロヘリとマイクロクアッドの市場を振り返ってみると、いくつかの流れがあったことに気づきます。以下、思いつくままランダムに書いてみます。

1. 低価格化(価格がどんどん安くなった)

2. 高性能化(3軸ジャイロ → 3軸ジャイロ+加速度センサー → 3軸ジャイロ+加速度センサー + GPS +高度センサー等)

3. 電子部品の小型化(受信機、フライトコントローラ、ジャイロ、カメラ等がどんどん小さくなった)

4. カメラ搭載があたりまえに(撮影用カメラ → FPV カメラ+ビデオ送信機)

5. ヘリコプター市場の退潮とクアッドコプター市場の隆盛

6. ホビー製品からトイ製品へ。そして市場の頭打ち~退潮へ。

7. ドローン規制による市場の縮小と、機体の軽量化シフト(250g未満や200g未満へ)

上記の動きが相まって、飛行機、ヘリ、クアッドなど各ジャンルで、ホビーおよびトイのラジコン市場が成長期を迎え、ピークを打ち、やがて退潮期を経験してきました。
ここ数年で最も人気があり市場規模が大きいのは、マルチコプターの市場でした。マルチコプターのトイ(オモチャ)市場も賑わっていました。

ところが、昨年後半から流れが変わってきたようです。下の画面コピーは今朝の RC Groups の Micro Multirotors(マイクロ・マルチローター)ジャンルの最初のページです。

170227_1 Micro Multirotors

https://www.rcgroups.com/micro-multirotors-984/


いかがでしょう? 一時はあれほどたくさんあった、トイクアッドのスレッドが消えています。変わりに、小さなホビー用クアッドが目立ちます。

トイクアッドの領域に、ホビークアッドが大挙して侵入してきたのです。飛行重量 200g未満のクアッドは、本来ならトイの領域でした。しかし 2015年末から始まった日米のドローン規制の影響で、ホビークアッドがトイの領域に降りて来たのです。

もう少し具体的に書くと、ドローン規制を避けるために、ホビークアッドが軽く小さくなり、同時に価格低下が進行しました。ホビークアッドとトイクアッドの価格が接近してきました。性能的には、本格的なフライトコントローラを搭載したホビークアッドの圧勝です。また、Tiny Whoop ブームの影響で、室内で手軽に飛ばすことができる、本格的ホビークアッドが続々と登場して来ました。

これらのホビークアッドにおいては、送信機はホビーグレードの高性能なものが使われます。その操縦性能は、オモチャの送信機とは比較になりません。そして、ダメ押しするかのように登場したのが、低価格高機能の Taranis Q X7 送信機です。 Taranis といえば、現在の FPV クアッド・レーシングの現場で、最も人気のある送信機と言えます。

その結果、トイクアッドは、ホビークアッドと同じ市場で戦うことを余儀なくされています。マイクロヘリコプターの時も同じことが起きました。最初はトイヘリが優勢かと思われましたが、結局はトイが駆逐されてホビーヘリが残りました。いや、正確に言うと、トイヘリとホビーヘリが融合し、ホビーレベルの性能を持ったマイクロヘリコプターが生き残りました。一方のトイヘリは、子供の普通のオモチャの 1つとなってしまいました。

トイクアッドでも同じような展開が予想されますが、ヘリの時と大きく違うのは、フライトコントローラです。ホビークアッドのフライトコントローラは、通常はパソコンを使って設定します。したがって、パソコンが使えないと、ホビークアッドの楽しみは半減します。トイクアッドではパソコンは使いません。せいぜいスマホまでです。

今、ドンキホーテや家電量販店に行くと、似たようなトイクアッドが多数販売されています。たくさん並んでいると、日用品のように個性のない商品に見えてくるから不思議です。初めて Walkera Ladybird 見た時の感動は、そこにはもう感じられません。トイクアッドは、1000円で販売されているトイラジコンカーのように、コモディティ玩具化してしまったようです。

果たしてトイクアッドはこれからどうなって行くのでしょう。
いくつかの可能性が見えてきますが、まあこれ以上は止めておきましょう・・・。





関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

Amazon キャンペーン
Amazon おすすめ
カテゴリ
プロフィール

tiger22

Author:tiger22
好きなもの・・・蕎麦、JUDAS PRIEST、確率論、タイガー戦車。

FC2アフィリエイト
アフィリエイト・SEO対策
ブログ内の検索
カスタム検索
カレンダー(月別)
02 ≪│2017/03│≫ 04
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
最新記事
リンク
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR