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Blade mCP S ヘリ: 藪 丈二さんのレビュー

秋空に舞い飛ぶ赤トンボ

170917_Blade mCP S 1


 Bladeヘリファンの皆様 こんにちは
 去る8月、あのマイクロヘリが装いも新たにBlade mCPSと改名して帰ってきました。
 このマイクロヘリの帰りをうれしく感じた理由は、先代のmCPXも5歳になってそろそろリタイアの時期を迎え、後継機の選択に頭を悩ましていた時と重なったことでした。

また、メイン・ボードなど一部のパーツを除いては、ほとんどが先代のパーツをそのまま流用できるということですし、近く発売予定のポン付けのブラシレス化などmCPXファンにとってはうれしいニュースもありました。

気になる点は、tiger22さんの9月5日付の記事のとおり、国内での電波事情、とりわけDSM2/DSMX用送信機・モジュールはますますマイノリティとなってしまい、ファンの心を再び捉えるのは大変難しいのではないかということです。
しかし、この抜けるような秋の青空に舞い飛ぶ赤トンボを見ると、きっと、マイクロ・ヘリ・ファンを再び魅了すること請け合いです。

と言うようなことで食指の動きを抑えがたく、初期ロットを避け9月に入ってAMAINから取り寄せてみたところです。以下に、開梱からテストフライトまでの一連の流れをレポートします。購入を検討されている方々の一助になれば幸いです。



はじめに

 送信機のセッティングについて、mCPSマニュアルには当然のこととして「JR11X」に関する記述はありません。また、「DX6i」送信機に関してもmCPSからはセットアップ要領が省略されています。

そのためこのレポートでは、パニック・リカバリー・モードのセッティングに注力して、DR/EXPOやスロットルカーブ、ピッチカーブに関しては触れませんので、マニュアル記載のデータを参考にしてください。

 合法的にmCPSを飛ばすことができる送信機の一つ、JR11X用の試作プログラムを作成し、実験の結果、リカバリー・モードが機能しました。
また、DX6iについてはNanoCPS用のプログラミングをそのまま適用することができることが確認できました。どちらの送信機でもmCPSを操作できました。



1 部品購入かBNF購入か

(1)部品購入
   序で触れましたが、mCPXの遺産を生かしmCPSに再生させることができそうです。
所要経費としては、基板、キャノピー及びメイン・モーター用として110.97ドルの出費になります。

   但し、このオプションで注意を要することは、基板上のメイン・モーター・コネクターが3ピンに変更されているため、mCPX用モーターは、コネクターを変えなければ転用できないこと、及びメイン・フレームへの基板取り付け要領が写真のとおりちょっと変わっています。正面から見て、基板が右側にやや傾いていること、基板裏側に取り付けられた防振用ダンパーとの関係なのか、以前のmCPXのようにメイン・フレームにきっちりと装着するのではなく、指で動かせるような取付になっています。

170917_Blade mCP S 2


  写真の左側がmCPX V2、右側がmCPS基板です。mCPSのLEDが赤色になっているのは、写真に彩を添えるためAgility/3Dモードにしているためます。

(2)BNF購入
   価格は139.99ドルです。部品購入の場合より割高になりますが、サーボ3個分の53.97ドルなどを考慮するとBNF購入がお勧めですし、(1)でも触れましたが基板の
  取付要領など不明な点がありますから、最初の購入はやはりBNFが無難なようです。



2 現在まで報告されている不具合点

  ネット上でのmCPSに関するディスカッションは今の所あまり活発ではありませんが、その中からHelifreakやRCGroupsに報告された問題点のいくつかについて紹介します。

(1)スロットル・ホールド(TH)オンでもテール・モーターが回る症状
   THをオンにした状態で、フライト・モード・スイッチをStabilityからAgility/3Dに切り替えると、テール・モーターが回りだすという症状が報告されていますが、私の場合この症状は出ません。
   解決策として、スロットルのセッティングで改善されるようです。
   JR11Xの場合:THページを開くと、デフォルトで-5%となっています。
   DX6iの場合:デフォルトの10%を0%に変更します。

(2)テーク・オフでドリフトする症状
   おそらく、スワッシュプレートの調整が不十分なための症状ではないかと考えられます。私が開梱して最初に実施したのは、スワッシュプレートのレベリング点検及びミッド・スティック・ゼロピッチ調整でした。
   右サーボのプッシュロッドを1回転短くしてレベルにしたことと、プラス・ピッチ域がマイナス・ピッチ域よりも大きかったため、3本のプッシュロッド1回転短くさせてミッド・スティック・ゼロピッチに調整しました。
   以上の作業で、テーク・オフは不安なく実施でき、スーッと垂直に離陸できました。

(3)フライト中、フライト・モードを変更すると少し暴れる症状
   原因は、スロットル出力やブレード・ピッチ角が変更されたことによるものと考えられます。StabilityモードとAgility/3Dモードのピッチカーブで、50%以上の部分を同一にすれば回避できますし、スロットル出力が変化するとブレード回転数も変化しますが、機体が暴れるほどではありません。



3 JR11Xの試作プログラミング

  要点は、次のとおりです。
・GEARチャンネル(CH5)とフライト・モードとの関連付け
・パニック・リカバリ―・スイッチの設定(トレーナー・スイッチ)
・パニック・リカバリー・チャンネルとGEARチャンネルのミキシング

(1)「DEVICE SELECT」ページで写真3のとおり設定します。

170917_Blade mCP S 3


(2)ミキシング画面で、リカバリー・スイッチの動きをフライト・モードに反映させます。

170917_Blade mCP S 4


   スイッチの選択項目「SWSEL」で、「TRN」スイッチを選択しますが、「SWSEL」を強調表示させた状態で、トレーナースイッチをオン・オフさせると簡単に選択できます。

(3)モニター画面上での確認
 送信機モニター画面上の「GEAR」目盛りで確認します。
 F.MODE スイッチを0、1、2と切り替え、GEAR目盛針が+100%、±0%、‐100%に 変化することを確認します。

170917_Blade mCP S 5


また、F.MODE スイッチ1又は2にしたままで、リカバリー・スイッチ「TRN」をオンにした時、GEAR目盛り針が-20%辺りへオフセットすることを確認します。

170917_Blade mCP S 6



4 パニック・リカバリーの仕掛け

(1)GEARチャンネル上のフライト・モード・マッピングについて
   GEARチャンネル+150%~-150%の幅の中には、2種類のフライト・モードがマッピングされています。
   Timothy M. Sheadさんの実験によれば、GEARチャンネル±0%を中心に両サイドに15%、すなわち+15%~-15%の区間と、-100%を中心に両サイドに15%、すなわち-85%~-115%の区間はAgility/3Dモードとなり、機体のLEDは赤色に発色する区間で、その他の区間はすべてStability/Recoveryモード区間、機体のLEDは青色に発色する区間だったと報告されています。

(2)フライト・モードの強制的オフセット
パニック・リカバリ―の仕掛けは、Agility/3Dモードで飛行中、危機に瀕した際など、リカバリー・スイッチをオンにして、現在のフライト・モードをStabilityモードに強制的にオフセットさせ、自立水平姿勢に復帰させるというアイディアのようです。

mCPSマニュアルの送信機セットアップページを詳しく見ますと、各送信機の「Mixing」欄内で、「Offset:20%」という記述が目に留まります。つまり、この「20%」という数値は、上述の15%に5%の余裕を上乗せさせた数値なのではないかという推測が成り立ちます。



5 試作プログラミングの検証

(1)基板LED色変化の確認
   JR11X送信機とmCPSとをバインドしたのち、THをオンにした状態で各フライト・モード毎に、リカバリー・スイッチをオン・オフしてみます。
   StabilityモードではLED色は変化がありませんが、Agility/3DモードではLEDが赤色→青色→赤色のように変化することが確認できます。
    

(2)机上でのリカバリー・モード試験
   メインブレードを外し、ヘリを起動させます。当然メイン、テール・モーターは回転状態です。十分注意しながらランディング・スキッドを手で支え持ち上げます。
スロットル・スティックを55%程度にあげ、フライト・モード・スイッチをStunt1若しくはStunt2に切り替えます。
背面状態にしたところで、リカバリー・スイッチをオンにすると、青色LEDに変わり、スワッシュプレートが動いて水平状態になることが確認できます。



6 ホバリング・テスト

  地面にICレコーダーを置き、約1m上空でホバリングさせブレード音を録取し、音響分析ソフトでヘッドスピード等を算出しました。

(1)セッティング内容
  ・スロットルカーブ:100%‐100%‐100%‐100%‐100%
  ・ピッチ・カーブ:0%‐25%‐50%‐75%‐100%
  ・TH・ピッチ・カーブ:50%‐50%‐50%‐50%‐50%
  ・フライト時間:4分に設定
  ・バッテリー:1S 3.7V 330mAh 50C Hyperion
  ・離陸要領:ソフト(スロー)スタート

(2)測定結果

170917_Blade mCP S 7


   比較のため、以前に計測したmCPX V2のデータを列記しました。
音響測定結果表から次のような情報を得ることが出来ました。
  ・THをオフにすると、テールモーターが回転を始め、約2秒遅れてメインモ-ターが回転を始めました。mCPX V2の場合、この遅れは約4秒でした。

・THをオフにしてから、メインブレードが定常回転(ピッチ角約ゼロ度付近の回転数)に達するまでの費消時は8.2秒、回転数は4,320RPMでした。
 したがって、THオフから8秒間経過するまでは離陸させない方が安全でしょう。

・ピッチを上げてホバリング(ピッチ角約5度)を開始すると約3,930RPMに回転数が下がるのが確認できます。

  ・ガバナー機構がないために、時間経過とともにメイン・ブレードの回転数は、わずかずつ減衰していく様子が見て取れます。減衰率は98.7RPM/分でした。mCPX V2の場合は108RPM/分でした。



7 まとめ

(1)mCPSのStabilityモードは、CPヘリに慣れた者にとって、かえって戸惑う気がします。たとえて言えば補助輪をつけた子供用自転車に乗った気分で、いわゆる自由に動き回ることが出来ず、あまり好きにはなれません。

(2)Agility/3Dモードでは、mCPXとほぼ同じと考えて差し支えありません。

(3)フライトの味付けがちょっと変わったような気がしました。以前のキビキビした動きが、ちょっと軟らかめにフワフワしたような感じです。

(4)メインモーターは先代と同様ブラッシ・モーターであり、パワーの問題、モーター寿命の短命の問題が未解決ですが、近くポン付けのブラシレス・モーター及びESCが出てきますので、中級者にとっても手元に置いて、決して後悔することはないと思います。


平成29年9月12日 藪 丈二






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Re: モディフィケーションと機体重量

藪 丈二さん、コメントありがとうございます。
コメントは本文の方に移させていただきます。(^_^)


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